高いカバー回避性能にイレギュラーアクションが秀逸!!
必要要素を高次元で融合した最強カバークランクの一角!
元トーナメンター兼フィールドテスターのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は最強のトーナメンターとして名高い「KVD」ことケビン・バンダムが手掛け、彼のメインスポンサーであるストライキングがリリースする事でお馴染みのスクエアビルクランク、KVD1.5にフォーカスし、その特徴と実力、使い方を解説していきます。
Contents
ストライクキング KVD1.5のスペック
Length : 57.0㎜(1.5inch)
Weight : 11.5g(3/8oz)
フローティング
Hook :#4×2
カラー:16色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ストライクキング KVD1.5の構造と外見の特徴
ここではKVD1.5の主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
クランクベイトの要とも言えるKVD1.5のリップ形状は、「スクエアビル」と銘打つ通りフロントフックをストラクチャーからがっちりブロック出来るワイドなスクエアリップが特徴的。ボディの横幅を超えるようなワイドなスクエアリップは、中心からエッジに向けて薄くなるように設計されていて、非常に優秀なスナッグレス性能とキレのあるアクションを見事に融合しています。数多くリリースされているスクエアビルクランクの中でも、トップクラスと言えるスナッグレス性能は、レイダウンやスタンプはもちろんの事、オダやゴロタ、リップラップなど様々なストラクチャーに対して破格の性能を発揮し、適度な巻き抵抗と小気味良い使用感はルアーの状態を掴みやすく、長時間のカバークランキングにおいて高い集中力を維持する事に一役買っています。
リップの角度
KVD1.5のリップ角は、オーソドックスな角度ながらキャスタビリティー性能とアクション、そして優秀なスナッグレス性能をバランス良く持ち合わせたセッティングになっています。シャロークランクとしては最も王道ながら、クランク本来のレスポンスを引き出せるノーズアイでまとめ上げたリップ周りは、効率良く水を受けてハイピッチなアクションを発揮し、非常にハイバランスで完成度の高いアクションを発生させます。肝心なアクションはアメリカンクランクらしいワイドウォブル一辺倒かと思いきや、ややタイト寄りのウォブル設定。リーリングスピードの自由度も高いセッティングは幅広い状況に合わせやすく、時折発生する特徴的なチドリアクションは、オープンウォーターでもオートマチックにバイトを誘発させる力を持っています。
ボディ形状
アクションを最優先とした固定重心に、キャストアキュラシーを重視したボディウエイトとカバークランクとして欠かせないハイフロートな特性を兼ね備えたKVD1.5のボディ形状は、カバークランクの基本形にして王道とも言えるハイバランスなセッティング。他のクランクよりも浮力とアクション、ウエイトのバランスが、そのまま使いやすさやスナッグレス性能に直結するシビアなカバークランクにおいて、ほぼ完璧とも言える理想的なバランスは、アングラーの技量に左右されにくく常に高いパフォーマンスを発揮します。
ストライクキング KVD1.5の特徴と長所
ここではKVD1.5が持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
リーリングでチドる!個性的なアクション
KVD1.5の大きな特徴と言えば、リトリーブ中に発生するチドリアクション。カバー攻略にフォーカスしたスクエアビルクランクとしては珍しい独特なアクション設定は、カバー周りやオープンウォーターでもバイトを誘発しやすく、カバー際にギリギリのキャスト!⇒イメージしていたストライクゾーンを通過⇒次のキャストに向けてリトリーブスピードを上げて回収⇒回収直前にチドってドカンとバイト!なんて事が非常に良くあります。また、カバー系クランクと言えば、全般的にパワフルでワイドなウォブルアクションが主流となる中、KVD1.5はやや落ち着きのある独自のアクション設定となっており、カバー周りはもちろんの事、オープンウォーターでの中層リトリーブでもバイトを引き出せるほどの実力は様々な条件下でバイトを誘発する事が可能となっています。
根掛かり知らずの高いスナッグレス性能!!
個性的なワイドスクエアリップと、ハイフロートボディを持つKVD1.5の特徴と言えば、クラストップの性能と言える優秀なスナッグレス性能と言えます。非常にワイドな横幅と理想的な角度を持つリップ、固定重心に高い浮力を持たせたボディは、カバークランクとして物理的にも理論的にも非常に優れた設計となっており、スタンプやレイダウンをはじめとした、あらゆるシャローカバーに対しほとんど無敵状態の性能を持っています。フロントフックをストラクチャーから完全にプロテクトしてスタックしにくく、カバー内でも理想的なスイムバランスを発揮する特性は、他のクランクには無いKVD1.5の特筆すべき長所と言えるでしょう。
投げやすさと巻きやすさにこだわったトップクラス使いやすさ!
KVD1.5はキャストしやすいウエイト設定と、程よい巻き抵抗で、一日中投げ続けることの出来るような「使いやすさ」も合わせ持つクランクベイト。オーソドックスな作りながらも優秀なトータルバランスは、ルアーとしての高い実釣性能はもちろんのこと、シャロークランクに必要とされるキャスタビリティーやトラブルの少なさ、スナッグレス性能をトップクラスで兼ね備えています。長時間の使用でもストレスを感じる事のほとんどないトーナメント仕込みのセッティングは、初心者でも一日中巻き続ける事が出来るので、必然的に釣果が伸びやすくなっています。
ストライクキング KVD1.5の感想と使い方 まとめ
永遠のライバルとされる2機種
上:ラッキークラフト LC1.5
下:ストライキング KVD1.5
KVDスクエアビルシリーズは、あのケビン・バンタムが監修したという事で有名である一方、ラッキークラフトの名作スクエアビル、 LC1.5のオマージュと呼ばれている事も有名な話と言えるでしょう。そのサイズ感やリップ形状、ボディの作りなどを細かく見比べれば、確かに似通った部分も多くありますが、独特のチドリアクションや小さなアクションの違いなどを見れば「似て非なるもの」である事は一目瞭然です。名作と呼ばれるスクエアビルをベースに、さらなる磨きを掛けオリジナリティをプラスして本気で名作越えを狙ったKVD1.5。思い切ってカバーへキャストすれば、これほど明確に答えが返ってくるクランクベイトもそうそうありません。本気仕様のクランクベイトが見せる本場のカバークランキングをぜひ皆さんもKVD1.5を通して味わってみて下さい。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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