シャッドライクなアクションがタフな場面を制覇する!
ストレスフリーな使い心地とボトムコンタクトに特化した食わせのワーミングクランク!!
元トーナメンター兼フィールドテスターのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は本場アメリカMLFプロサーキットに参戦中するトーナメンターである小池貴幸プロが監修したダイワの新型シャッドクランク、スイフトクランク250を使い込んで感じたその特徴と本当の実力を解説していきます。
Contents
ダイワ【DAIWA】スイフトクランク250のスペック
Length : 70㎜
Weight : 12.9g
フローティング
Hook : サクサス加工トレブル#5×2
カラー :8色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
スイフトクランクを使ったファーストインプレッションは名作である旧式DEEP‐X200に近いイメージでしたが、ボトムコンタクトに特化した作りやさらにハイピッチでナチュラルなアクションなど、似て非なる部分もたくさんありました。
ダイワ【DAIWA】スイフトクランク250の構造と外見の特徴
極めて高精度な最新の重心移動システムやセンターボーンデザインのリップなどスイフトクランクには実釣を重視したギミックが盛りだくさん。長時間巻き続けられる基本スペックは、クランクベイトにとって欠かせない性能と言えるでしょう。
ここではスイフトクランク250の主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
リップのセンターと先端付近に厚みを持たせ、リップの削れや折れと言ったトラブルを抑え込むデザインセンターボーンデザインを採用したスイフトクランク250のリップは、先端側をワイドに、付け根部分を極端に絞り込んだメリハリのある形状となっています。優れたスナッグレス性能とナチュラルなアクションを両立させるリップデザインは、両サイド薄くしアクションのピッチを高める工夫が施されており、激しいボトムコンタクトでもしっかりとしたアクションでバイトを誘発出来る原動力となっています。
リップの角度
スイフトクランク250のリップ角は、ダイビングクランクらしい水平に近い角度で、狙ったアクションとキャスト時の空力特性に優れた角度となっています。リップの先端部分で受けた水を付け根部分で上手に逃がし、ボディの上下左右へ抜けやすい設計は、シャッドクランクの二つ名通り、ウォブルよりもロールアクションが強く出るセッティング。ハイピッチなアクションの割に引き抵抗が軽い仕様は長時間の使用を見据えた物となっています。
また、気になる潜行レンジは製品名が示すように約2.5mの設定。年間を通してバスをストックしやすく、キーとなりやすいレンジに的を絞ったセッティングは、様々なフィールドで使いやすいので、釣り勝つためのトーナメント・クランクとして実力を発揮しやすくなっています。
ボディ形状
スイフトクランク250のボディ形状は、シャッドライクな細身のボディシェイプがとても特徴的。シャイナールックのシルエットながら高い浮力を持ち、空力特性に優れたボディ内部には、強力なマグネットを使用した最新鋭の重心移動システムを搭載しているので、逆風時の劣悪なコンディション下でも驚異的なロングキャスト性能を発揮します。また、スイム時は、メインウエイトをマグネットでがっちり固定し、アクションの安定性が大幅にUP。持ち前のハイピッチなナチュラルアクションはもちろんのこと、激しいボトムコンタクトでもスイミング姿勢を崩さずに狙ったエリアをタイトに攻め込む事が可能です。
「シャッドクランク」と言えば、先ほど紹介したDEEP‐X200はもちろん、こちらのマッドペッパーマグナムも有名な存在。スイフトクランクと比較しても似ている部分が多く、「ナチュラルなロールアクション」を持つ名作クランクは意外に多いことが良くわかります。
ダイワ【DAIWA】スイフトクランク250の特徴と長所
スイフトクランクでカラーに悩んだら・・・個人的にはクロキンがイチオシ。シャッドとクランクベイトの中間に位置するナチュラルなアクションは、クリア~マッディまで幅広い水質に対応するオールマイティーなアクションと言えますが、その実力を引き出すにはほどよいアピール力と優秀な明滅効果を持つクロキンがベストと言えるでしょう。
ここではスイフトクランク250が持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
ロール主体のナチュラルアクションで高いバイト誘発力を発揮!
「テンポよくスピーディーな釣りを展開できるストロングな面とロールを主体としたフィネスなアクションが融合されたハイブリットクランクとして開発を進めた。」とされるスイフトクランク250は、他のクランクにはないロール主体のナチュラルなアクションが持ち味。”シャッドクランク”の呼び名を欲しいままにするそのアクションは、驚異的なバイト誘発能力を持ち、通常のクランクでは攻略が難しい状況でもバイトに持ち込める実力を持っています。特にプレッシャーの高い状況や、バスがセレクティブとなりやすいクリアウォーターでのバイト率は非常に高く、他に類を見ない強力な食わせ能力はまさに釣り勝つためのトーナメント・クランクと言えるでしょう。
ボトムコンタクトに特化した驚異のハイバランス設定!
往年の名作であるDEEP‐X200やマッドペッパーマグナムをイメージさせるようなナチュラルなロールアクションを最大の特徴としながらも、スイフトクランク250が他のクランクと決定的に違うのはボトムコンタクトを前提としたハイバランスなボディデザインと言えるでしょう。タイトなアクションのクランクベイトは本来、浮力を抑えるためバランスを崩しやすくなりますが、スイフトクランク250はボトムコンタクトを重要視しボトムから離れないボディバランスを実現。ボトムにコンタクトした後もボトムをなめるようにトレースし続けられる特性は、様々な場面でバスからのバイトチャンスを増大させてくれます。
長時間使用前提の高いキャスタビリティー性能と軽い巻き心地!
非常にハイバランスなボディ設計でアクションと実釣性能に磨きを掛けたスイフトクランク250はダイビングクランクとしての使いやすさとキャスタビリティー性能もカテゴリートップクラス。クランクのようなファーストムービングルアーにとって、サーチ能力に直結するキャスタビリティーは最も重要な要素の一つとなっており、一回のキャストで広範囲をサーチ出来る高いキャスタビリティー性能は優秀なパイロットルアーには欠かすことの出来ない性能と言えるでしょう。
また、このクランクの特徴でもある細身のシャイナールックは、ボディ全体で受けた水を逃がしやすく、レスポンシブなアクションと同時に軽い巻き心地を実現。長時間の使用時にかかるアングラーへの負担も大幅に軽減され、1日中巻き続ける事も出来る仕上がりになっています。
ダイワ【DAIWA】スイフトクランク250の感想と使い方 まとめ
このクランクを使ってみて、一番最初に感じたのは圧倒的な基本性能の高さ。どの部分をフォーカスしても基本性能が高く、非常にハイピッチでナチュラルなロールアクションとリアルなシルエットはまさにクランクというよりも大きなシャッドプラグといったイメージで、ソフトベイトでのスローダウンゲームでしか釣果が得られないフィールドで特に有効です。また、ボトムコンタクトに特化した作りはゴロタやリップラップなどのハードボトムにめっぽう強く、優秀なスナッグレス性能と相まってほとんど「投げて巻く」だけのオートマチック釣法で釣果を築き上げてくれます。クリア~マッディまで幅広い水質に対応し、フィールドの特性に左右されにくい特性を持っていますが、このクランクを強みを活かすなら、マズメ時を外したちょっとキビシイ時間帯や人が多くてプレッシャーの高い時、バスの活性が低下しやすい時期(水温が下がり始めた初冬など)に使ってみてください。きっとまわりの誰もがうらやむような釣果で、あなたはこのクランクベイトに絶対的な信頼をおくことが出来るでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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