非常にリーズナブルで基本性能も優秀なダイワの実力派ロッド、ブレイゾン。
あまりにも大胆な価格設定で初心者向けのエントリーモデルと位置づけされる事の多いロッドですが、その本質はベテランアングラーでも納得するほどの仕上がりとなっています。
今回はそんなブレイゾンシリーズの中でもMAX2ozまでのルアーウエイトを持ち、ビッグベイトゲームの入門機種として人気の高いブレイゾン741XHBを実釣で使用して来たのでブレイゾン741XHBを買おうか迷っている、気になっているという方向けにこのロッドはどんなロッドなのか?個人的な感想を交えてお伝えしていきます。
Contents
ブレイゾン741XHBのスペック
長さ:2.24cm(7.4ft)
継数:2本
仕舞寸法:193.0cm
重さ:146g
適合ルアーウエイト:14~56g(1/2~2oz)
適合ライン(フロロ・ナイロン):16~30ポンド
カーボン含有率:97%
ブレイゾン741XHBの外観とデザインの特徴
全体的なデザイン

出典:ダイワ様
全体的に引き締まったレイアウトに加え、コルクとEVAのセットアップが非常に特徴的。アクセントのレッドカラーがより精悍なイメージを強調し、まとまりのあるデザインは大人の落ち着きを感じます。
ブランク
出典:ダイワ様
ロッドの性能を大きく左右するロッドブランクはダイワ自慢の高密度HVFカーボンをメインマテリアルにブレーディングXで補強したブランクを採用しています。細くても高い強度を確保し、強さと粘りを両立させた筋肉質でパワフルなブランクは、持ち重り感を低減することで操作性が向上し、ミドルクラスに匹敵するほどの実釣性能をゆうしています有しています。
リールシート
大胆な肉抜きとアクセントカラーのレッドが美しいブレイゾンのリールシートは、非常にコンパクトで握りやすい印象です。十分な強度と軽量化を実現した独自の形状は感度と操作性も高く、長時間使用でも疲れにくくなっています。
ガイド
ロッドのコストに大きく影響するガイドは、必要にして十分な性能を持ったアルコナイトガイドを採用しています。全部で9個のガイドはリールシートから3つ目まではダブルフットガイドを使い、トップには糸がらみトラブルに強いMNSTフレームにSicを組み合わせ、必要な部分にはしっかりコストをかけて高い実釣性能とコストパフォーマンスを両立させています。

ブレイゾン741XHBの実釣インプレッション
当日テストしたルアーの一部。その他にもリップ付きビッグベイトやディープクランク、テキサスリグやラバージグ、ヘビキャロをテストしています。
ブレイゾン741XHBはビッグベイト&スイムベイトはもちろん、今ブームの大きいハネモノにも非常におすすめです。7.4ftのロッドレングスはロングキャストもかんたんで、琵琶湖や河口湖などのビッグフィールドでは非常に使い勝手が良く、ディスタンスが重要なビッグベイトゲームにはうってつけのスペックといえます。トップガイドがMNSTを採用しているのでPEラインを使ったテキサスリグでのパンチングやヘビーカバー攻略、フロッグゲームでも活躍しやすい特性となっています。
また、しっかりとしたパワーを持ちつつも非常にシャープで優秀な感度を持つブランクはヘビーキャロライナとも相性が良くこちらから積極的に掛けていくスタイルにとてもマッチします。
ブレイゾン741XHBの特徴
ここではブレイゾン741XHBが持つ特徴を3つご紹介します。
リーズナブルな価格設定とは思えない充実の基本性能
ブレイゾン741XHBを使ってはじめに感じたのは何と言ってもそのブランク性能。ビッグベイト対応のエキストラヘビーロッドでありながらとてもシャープでハリのある特性は、とてもこの価格帯のロッドとは思えない仕上がりで、まるでミドルクラスに勝るとも劣らない高性能っぷり。ビッグベイトロッドに求められる性能をほぼカバーし、様々なロッドを使い込んできたエキスパートアングラーでさえも納得の性能を持っています。
シャープで軽量、ワンランク上のロッドバランス
ビッグベイトロッドとしては軽量な部類に入るブレイゾン741XHBは非常にロッドバランスが良好で長時間使用しても疲れにくくなっています。
ビッグベイト専用のロッドというのはヘビー級のウエイトを持つルアーと、モンスタークラスのバスと対等に渡り合うためのパワーを必要としますが、通常のルアーと大きくかけ離れた大きさのルアーをストレスなくあつかうには何かを犠牲にしなくてはなりません。
その場合、通常のビッグベイトロッドは”軽さ”や”使いやすさ”をあきらめる事が多くなりますが今回紹介したブレイゾン741XHBは必要なパワーを確保しながらも軽さや使いやすさを両立させています。
この特性は特にロングロッドやヘビーロッドに慣れていない初心者にとって大きなアドバンテージといえ、集中して釣りに取り組める時間が長くなればなるほど釣果に結びつきやすくなります。
ヘビーウエイトルアーも安心して振り抜けるしっかりしたパワー
ビッグベイト専用機において絶対的なパワーは必要不可欠の要素。軽量化を求めすぎてしまうとついパワー不足になりがちなロッドの中で、軽いながらも高密度HVFカーボンとブレーディングXで強化したブレイゾン741XHBのブランクは十分なパワーがあり、2ozクラスのビッグベイトを心配することなくフルスイング出来ます。実質的には3ozを超える重さのビッグベイトでさえキャストが可能な性能を持ち、しっかりとしたパワーを持つロッドはビッグベイトゲームのみならずカバー周りでのピッチング&フィリッピングゲームでも抜群のリフティングパワーで、カバーに潜むビッグバスを引き出事ができます。
ダイワ ブレイゾン741XHB 実釣インプレッション まとめ
ブレイゾン741XHBにマッチするルアー
・3oz程度のビッグベイト&スイムベイト
・1/2oz以上のスピナーベイト
・近距離でのカバー打ち
・1/2oz程度のシンカーを使ったヘビーキャロライナ
・フロッグ
以上が実際に使い込んでみて使いやすく、このロッドにマッチしたルアーやリグになります。
正直なところ、この価格でこの性能はものすごい企業努力を感じます。
ライバルとして比較されることの多いゾディアスシリーズはブランクの特性を活かし、そのメリットが引き出されるような設定となっていますが、ブレイゾンに関しては小さな工夫を積み上げて基本性能にとことん磨きを掛けたモデルといったイメージです。
今回紹介したブレイゾン741XHBもまるでミドルクラスのような使い心地で絶対性能の高さには目を見張るものがありました。
直接的なライバルであるシマノのゾディアス175XHと比べればピーキーでとがった特性となっていますが、使いこなすことが出来ればハイエンドモデルにも負けない性能を発揮してくれるでしょう。
このロッドはそのくらい高い潜在能力を持っています。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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