キレのあるロールアクションがサブサーフェイスを直撃!
ジャストボリュームでバイトが多発する新感覚フラットサイド!
はじめにキャストするルアーはフラットサイドクランクであることが多いちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回はメガバスのリリースしている最新型のハイレスポンスサーフェイスクランク、O.R.C バーニングシャッドの特徴と性能について解説していきます。
Contents
O.R.C バーニングシャッドのスペック
Length : 58.0㎜
Weight : 3/8oz
フローティング
Hook : #8×2
カラー :12色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
O.R.C バーニングシャッドの構造と外見の特徴
ここではバーニングシャッドの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
バーニングシャッドのリップ形状は効率良く水を掴むワイドなスクエアリップで、アクションは非常にハイレスポンスなロール強めのウォブロールアクション。まるでフロントバンパーのようなサイドワイドなリップは障害物回避能力も優秀で、サーフェイスクランクとしてはかなりの高性能。ちょっとしたカバーやストラクチャーであれば難なくクリアでき、やっかいなカバー周りでも快適に扱う事が出来ます。
リップの角度
出典:メガバス様
バーニングシャッドのリップ角度は、アクションのレスポンスを上げながら潜行能力を抑えサーフェイスクランクらしいリップ角。極めてベーシックな設定ながら、アクションはロールをメインにしています。ラインアイはボディに接続されるノーズアイなのでリップで受けた水の抵抗をアクションに変換しやすく、非常に高いレスポンスで抜群の泳ぎ出しを実現しています。
基本はサーフェイスクランクのため、本来は水面~水面直下を泳ぐセッティングになっていますが、このクランクのおもしろい部分はロッドを下に構えるだけでしっかりと潜り、水面下80㎝程度のアンダーウォーターであればサーチ出来てしまう事。他のサーフェイスクランクにはないこの特性はちょっとした違いに見えますが、イメージしている以上にアドバンテージがあります。
ボディ形状
出典:メガバス様
メガバス特有の重心移動システムであるLBOⅡを搭載し、うすいボディ幅にもかかわらず高いキャスタビリティーと十分な浮力を確保しているバーニングシャッドは、持ち前のロールアクションを強化するためにボディ上部にジャイロ・バランシングLBOと呼ばれる内部構造を持っています。ボディ内で左右に移動するサブウエイトは、ロールアクション特有の倒れ込みアクションを強力にサポート。通常ではアクションしないようなスローリトリーブでもしっかりとアクションし、独特のラトルサウンドはニュートラルフィッシュをバイトに持ち込めるだけの力を持っています。カバー回避能力を飛躍的に高めたボディデザインと考え抜かれたフックポジションは、カバークランキングにも対応し、一段上の使いやすさを持っています。
O.R.C バーニングシャッドの特徴と長所
ここではバーニングシャッドが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
キビキビとしたハイピッチ・ロールアクション!
ファットなボディでグイグイと水を押す従来のサーフェイスクランクと比べ、フラットサイドボディにハイピッチなロールアクションを持つバーニングシャッドはかなり個性的。フラットサイドボディとロールアクションは強い明滅効果で広範囲のバスに効率良くアピールし、通常のサーフェイスクランクでは反応しないニュートラルなサスペンドバスも引き付けるほどの実力を発揮します。
この特性は通常のサーフェイスクランクが苦手とするクリアウォーターでも強いところが最大の特徴。プレッシャーにも強く、シチュエーションを選ばない性格はサーチベイトとしても優秀な力を発揮します。
サーフェイスからアンダーウォーターまで誘える対応レンジの広さ
サーフェイスクランクをベースとなっているバーニングシャッドは、極めてベーシックな作りながらもロッドを構える位置によって大きくスイムレンジを変更する事が出来ます。
この手のクランクとしては非常に珍しいこのセッティング。実はかなり強力な特徴で、トップウォータールアーというのはアクションレンジが少し深くなっただけでバスからの反応が劇的に変わります。
特にフラットサイドクランクとしての側面を持つバーニングシャッドにとってスイムレンジの自由度が高い事はそれだけで戦略が広がり、通常のフラットサイドが機能しないようなスーパーシャローエリアでもバーニングシャッドであれば攻略が可能となります。
デッドスロー~ハイスピードリトリーブまで対応する適応力!
通常のフラットサイドクランクというのはアピール力の高い明滅効果を得るために、ある程度の早さでリトリーブする事が必要でしたが、バーニングシャッドはボディ内部に設置されたジャイロ・バランシングLBOをはじめ、様々な工夫を積極的に採用する事でスローリトリーブでもしっかりアクションさせることが出来ます。優秀なアピール力とバイト率を両立したアクションはバスが反応する事も多く、カバーから離れたところからでもバイトに持ち込める実力は他のサーフェイスクランクと大きくかけ離れた特性と言えます。
O.R.C バーニングシャッドの感想とまとめ、使い方
今回紹介したバーニングシャッド(左)とオリジナルであるオーバーレブクランク(右)
一見するとただのダウンサイジング版と思われがちなバーニングシャッドですが、その特徴は別物と呼べるほど違います。
バーニングシャッドをはじめて水に浮かべたのは近所の小規模リザーバーでした。非常にまとまりがあり、完成度の高いアクションはかなり好印象でサーフェイスクランクとしてはトップクラスの実釣性能を持っています。探れるレンジやリトリーブスピードの幅がオリジナルのオーバーレブクランクよりも広く、ボディサイズも小さくなっているのでその分アクションもハイピッチ。アピール力の面ではさすがにオリジナルにはかなわないものの、バイトに持ち込める力はこちらの方が高く、実際に初回のテストでもたくさんのバスを連れて来てくれました。琵琶湖などのビッグフィールドや広範囲を効率良くサーチしたい時、アピール力重視のシチュエーションではオリジナルですが、オカッパリゲームや野池や小規模フィールドなどではバーニングシャッドの方が一枚上手。少しダイブする特性は通常のフラットサイドクランクとしても使えるレベルで、何かと守備範囲が広く、使い勝手が良いモデルとなっています。
この手のクランクとしてはO.S.Pのバジンクランクが高性能で使用率も高いですが、ローテーション先としてバーニングシャッドを組み込むとより一層エキサイティングでおもしろいトップウォーターゲームを展開する事が出来るでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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