タイニークランクに必要とされる性能をほとんど備えて同カテゴリートップクラスの使いやすさを実現!
圧倒的な実釣性能で豊富な実績を持つ名作中の名作!!
愛用しているタイニークランクはショットかクラッチが多いちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回はコンパクトなボディに優秀な実釣性能を兼ね備え、本場アメリカでも高い実績を持つ本格派タイニークランク、ノリーズのワーミングクランク ショットにフォーカスし、その特徴と実力、使い方を解説していきます。
Contents
ワーミングクランク ショットのスペック
Length : 43.0㎜
Weight : 6.0g
フローティング
Hook :フロント#8 リア#5
カラー :14色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ワーミングクランク ショットの構造と外見の特徴
ここではワーミングクランク ショットの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
オーソドックスなラウンドリップ形状をメインに先端を幅広くデザインしたワーミングクランク ショットのリップは、水流を効率良く受けボディが小さくて巻き抵抗が軽くなりがちなタイニークランクの中ではしっかりとした使い心地を実現。少しカーブのついた独特なリップは持ち前のハイピッチなウォブロールアクションで高いアピール力を持ち、カバー内にひそむバスをバイトに持ち込める力を持っています。
また、ワーミングクランク ショットはカバークランクとしての使用をイメージして作られており、フロントフックをカバーするようなセッティングのリップはスナッグレス性能も高く、地形変化やハードボトムはもとよりレイダウンやティンバーなど、あらゆるストラクチャーやカバーに強い特性があります。
リップの角度
ワーミングクランク ショットのリップ角度は水平に近い角度となっています。
アクションの要となるラインアイはやや中央寄りの設定で、ラインアイより先端のリップ部分で効率良く水を受けるのでスイム姿勢はやや角度のついたものとなり、障害物からフックを遠ざけて優秀なスナッグレス性能を発揮します。アクションはウォブルとロールのミックスされたバランスの良いアクションで、小さなシルエットがゆえにアピール力が不足しがちなタイニークランクとしては十分なアピール力を持ち、通常のクランクベイトではバイトに持ち込めないタフな状況で真価を発揮します。
潜行レンジは12LBラインで約1m前後。コンパクトなボディでラインの影響を受けやすいタイニークランクの中でもワーミングクランク ショットは最もラインに影響されにくいクランクで、太いラインでもしっかりアクションする特性は高い信頼感と安心感があります。
ボディ形状
ワーミングクランク ショットのボディ形状は標準的なラウンドクランクと同様のボディ形状を採用しています。
オーソドックスなボディ形状は目を見張るようなギミックや新技術等は採用されていませんが、わずか43㎜のボディで6gのウエイトを誇るボディは同クラスクランクの標準的なウエイトの約1.5倍もあり、扱いにくいタイニークランク中でも圧倒的。総合的な使いやすさは群を抜いています。
また、小型のボディ=浮力不足でスナッグレス性能が低い。となりがちなタイニークランクの中でもワーミングクランク ショットは小さなボディでも高い浮力を確保。しっかりとした浮力を持ったボディはレスポンスが高くてアクションもハイピッチなのでリトリーブスピードの調節だけで障害物をかわし、根掛かりを高確率で回避する優秀なスナッグレス性能をかんたんに引き出す事が出来ます。
ワーミングクランク ショットの特徴と長所
ここではワーミングクランク ショットが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
太いラインでもきっちり泳ぐクランクとしての基本性能の高さ!
タイニークランク本来の使い方はそこのいるセレクティブなバスを高いアピール力とコンパクトなシルエットでバイトに持ち込む事にあります。本来であればシャッドプラグやワームでフォローするのがスマートですが、水が濁っている状況やカバー周辺など、そのようなルアーではアピール力が不足しがちとなる場合、タイニークランクの出番となります。
そのため小さいボディで高いアピール力を持つことが優秀なタイニークランクにとっての必須条件となりますが、ボディサイズの小さなハードベイトはラインの影響を受けやすく、太すぎるラインでは本来のアピール力どころかしっかりアクションできないものも多々あります。先述したシャッドプラグなどはその最たるものと言えますが、ワーミングクランク ショットは完成度の高いボディ構造とトータルセッティングで太いラインでもクランクらしいウォブロールアクションを実現。タイニークランクに必須の性能を高次元で持ち合わせています。
あらゆるストラクチャーに強い優秀なスナッグレス性能!
ワーミングクランク ショットはとてもスナッグレス性能が高く、ボトムに点在するゴロタやリップラップなどのハードボトムはもちろん、沈みモノやウィード、リーズ、レイダウンなど、誰もが根掛かりを嫌ってテキサスリグやラバージグで攻めてしまうシャローカバーをに対し高いスナッグレス性能を持っています。
特に先端側がワイドな形状を持ったラウンドリップは、しっかりとフロントフックをストラクチャーから守り、根掛かりを最小限に抑える働きをします。ストラクチャーにハードヒットしてもバランスを崩しにくいボディセッティングは最小限のヒラ打ちで障害物にコンタクトするので込み入ったカバー内でもトラブルが少なく、カバー特化型スモールクランクとしてトップクラスの性能を発揮します。
しっかりとしたボディ重量が持つ高いアキュラシーとキャスタビリティー性能!
タイニークランクの弱点の一つにボディ重量が軽く空気抵抗が大きいため「キャスタビリティーとアキュラシーが低い」という弱点があります。
しかしながらワーミングクランク ショットはタイニークランクながら6gもの自重を持ち、通常のシャロークランクを扱うようなタックルでも思わず攻めあぐねてしまうようなシャローカバーをハードベイトの集魚効果でスピーディに攻略して行く事が可能です。そのためには12LB前後のラインを組んだ通常のベイトタックルのセッティングでもピッチングやサークルキャストでカバーの奥の奥へ送り込める高いキャスタビリティーとアキュラシーが必要となりますがワーミングクランク ショットはストレスの無いキャスタビリティーを高次元で実現。カバーへのタイトなアプローチがそのまま釣果に直結するカバークランキングではなくてはならない性能と言えるでしょう。
ワーミングクランク ショットの感想と今回のまとめ
タイニークランクは数釣りや小型のバスを釣るためのモノではなく、そのエリア一帯にいるバスを根こそぎ釣るためのルアー。不釣り合いな大きさのリアフックもクランク自体の自重を上げてキャスタビリティーとアキュラシーをUPさせる効果と、バイトしたビッグバスを確実に取り込むための大切な工夫なんです。
タイニークランクと言えばノーマンのタイニーNが有名ですが、今ではラッキークラフトのクラッチやO.S.Pのタイニーブリッツシリーズなど使いやすくて高性能なモノが増えました。
その中でも今回紹介したワーミングクランク ショットは少し古いクランクと言えますが、当時はここまで使いやすいタイニークランクは無く、その性能と使いやすさは圧倒的。タイニークランクのメリットとデメリットを良く研究した作りは現在でも第一線で活躍する性能で、その実力を疑う余地がありません。タイニークランクとしての高い基本性能とカバークランクとしてのスペックをミックスアップさせた性格は他のクランクでは応用する事が出来ず、これからもこのクランクを超えるタイニークランクはそうそうないでしょう。
狙いはあくまでビッグフィッシュ。そのためにワーミングクランク ショットは通常のベイトタックルでも扱う事が可能で太いラインでもしっかりアクションするようになっています。テキサスリグやラバージグで攻めたくなるようなカバーを限界まで攻めるために優秀なキャスタビリティーとアキュラシーを持ち、そのコンセプトや使い方は非常に明確。このクランクを信じてカバーに大胆にアプローチすれば、トレードマークのビッグサイズフックが確実にバイトを獲らえてくれるでしょう。
1つ1つの設計やパーツに意味がある。
希代の名作タイニークランク、ワーミングクランク ショットの実力をぜひ皆さんも体験してみて下さい。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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