こだわりのハイフロートが最大の武器!
エキスパートが喜ぶ尖った仕様のジャークベイト!
ちかみやが、最新ルアーや名作ルアーをテストして、独断と偏見でルアーインプレッションをお送りする名作訪問のコーナー。そのルアーが持つ特徴的なルアーの構造と形状、実際に使用した感想と独自の解釈でルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーを解説しています。今回はバンダム、リップフラッシュ115Fにフォーカスしてみたいと思います。
Contents
リップフラッシュ115Fのスペック
Length : 115.0㎜
Weight : 14g
フローティング
Hook : TBL930フック #6x3
カラー :13色
リップフラッシュ115Fの構造と外見の特徴
リップフラッシュ115Fの外見や内部構造などから、このルアーが持つ本来のポテンシャルを解き明かしてみましょう。総合釣り具メーカーのルアーらしからぬ思い切った構造がリップフラッシュの持ち味になっています。
リップの形状

リップフラッシュ115Fのリップは、そのボディサイズに比べて少し控え目なリップになっています。全体的に縦長のリップは適度な引き抵抗とアクションをする為に必要最低限の水だけを掴むバランスのとれたリップ形状と言えます。
リップの角度
出典:シマノ様
リップの角度は、通常のジャークベイトと比べて浅めに設定されています。
この角度はルアーを潜らせる為ではなく、ロール主体のアクションを獲得するためのもので、ただ巻き時のレスポンスアップに貢献しています。
また、リップの位置も少し前にする事で効果的に水を受けられるようになり、自然な形でリップからボディへ水を流す事が出来ます。
ボディ形状
リップフラッシュ115Fはスクエアボディの採用により、浮上時に揺れて誘うシミーフロートアクションを特徴としています。浮力と水の受けやすさを両立させたボディ形状はリップフラッシュのコンセプトを達成させる上で必要不可欠となっています。
また、ジャーキングではリトリーブの安定を求めるとどうしても犠牲にせざるを得なかったダートアクションのキレを、革新的内部構造であるジャークアシストバランサーで補い、ただ巻きとジャークアクションを両立させています。
また、妙にテールが太いのは、シミーライズ時に水平姿勢になるよう、浮力とバランスを確保するためと、極力ウォブルを抑えてロールを強調する狙いがあります。
リップフラッシュ115Fの特徴と長所
ここではリップフラッシュ115Fが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
バイトを誘発させるシミーフロートアクション!
リップフラッシュ115Fはシミーフロートアクションを最大の武器としています。
スクエアボディの背中に水を受け、フラフラと浮上する姿は弱ったベイトフィッシュそのもの。ディープに潜むニュートラルなバスでさえもバイトに持ち込めるほどの力を持っています。
ハイアピール&ハイフロート設計
リップフラッシュの特徴として、フローティング仕様が挙げられます。フローティングのジャークベイト自体は珍しくありませんが、フローティング専用設計というのは日本生まれのジャークベイトとしては特筆すべき特徴と言えます。フローティングによって生み出される高レスポンスはアピール力アップにつながり、障害物を浮いてかわせるスナッグレス性能は通常のジャークベイトでは厳しいシチュエーションでも活躍出来ます。
ただ巻きにもジャークにも高次元対応!
リップフラッシュはただ巻きとジャーク。どちらにも対応出来ます。
ただ巻きとジャークに対応しているジャークベイトは他にもありますが、問題はそのレベルです。ちかみやは今まで、様々なジャークベイトを使ってきましたが、リップフラッシュの対応力は別格で、ただ巻きとジャーク、どちらも特化型モデルと同等の性能を持っています。ただ巻き時はフラットサイドの面を持つスクエアボディがロールし、強い明滅でアピール。浮上時もパタパタと揺れながらバスを誘います。ジャーク時にあえてバランスを崩す新重心移動構造「ジャークアシストバランサー」により、キレの良いダートが発生。低~高速リトリーブ、ストップ&ゴー、ジャーキングなど多彩に使えて、効果的なパターンをリップフラッシュ一つで探す事が出来ます。
リップフラッシュ115Fを使った感想と使い方のまとめ
こだわりのハイフロートが最大の武器!エキスパートが喜ぶ尖った仕様のジャークベイト!リップフラッシュ115Fのルアーインプレッションは以上でおしまいとなります。今回のまとめとして、もう一度このルアーの特徴を振り返ってみましょう。
・バイトを誘発させるシミーフロートアクション!
・ハイアピール&ハイフロート設計
・ただ巻きにもジャークにも高次元対応!
この特徴を理解して有効なシチュエーションで使ってあげるようにすれば、より効率良く釣果を伸ばすことが出来ます。
極端にハイフロートなので決して使いやすくはありませんが、独特の個性が光るジャークベイトで、ただ巻きとジャーク、両方とも良いアクションをしています。多彩なアクションに対応出来る適応力は素晴らしく、どれか一つしかジャークベイトを使えないシチュエーションならリップフラッシュの性能はとても魅力的です。現在、潜行深度は2タイプ用意されていますが、もう一回りダウンサイジングしたサイズ展開があればもっと対応力が増して万人に釣れるジャークベイトとして認識されるのではないかな?と思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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