ハイフロートでボリューミーなデザインはアピール力抜群!!
カバー攻略にフォーカスした作り込みが魅力の特化型シャロークランク!
ハードベイトはたくさん持っているけど、使っているのは一握りでほぼコレクター状態のちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は確かな作り込みと高い実釣性能でコアなクランカーから絶対的信頼を勝ち取っているmibroのFURY(フューリー)にフォーカスし、その特徴と実力、使い方を解説していきます。
Contents
mibro フューリー のスペック
Length : 55.0㎜
Weight : 15.0g
最大潜行深度1~1.2m
フローティング
Hook :カルティバST-36BC #4×2
カラー10色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
mibro フューリー の構造と外見の特徴
ここではフューリーの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
フューリーのリップ形状は、カバークランクの中では定番中の定番といえるワイドなスクエアリップとなっています。フロントフックをストラクチャーからブロックし、十分なスナッグレス性能を確保したリップは、レイダウンやスタンプ、オダなどのカバー周りやゴロタやリップラップなどのハードボトム、さらには本来カバークランクが苦手とするウィードにもスタックしにくく、あらゆるカバーやストラクチャーに対し非常に効果的。一見すると巻き抵抗の強そうなワイドリップはイメージしているよりもずっと軽い巻き心地で、集中力がモノをいう長時間のカバークランキングゲームで大きな差が生まれます。
リップの角度
シャロークランクとしては、やや水平に近いリップセッティングでカバーに強いスイム姿勢を持つフューリーは、ラインアイをリップの根元部分にセットする事で、受けた水流をダイレクトにアクションへ変換します。非常にハイアピールでパワフルに水を押すウォブル主体のアクションは、強烈な濁りの中や見通しの悪いカバー最奥に陣取る狡猾なビッグバスにもしっかりその存在をアピールし、他のシャロークランクでは引き出す事の難しいバスをバイトに持ち込める特性を持っています。
ボディ形状
アクションを優先した固定重心に、同クラスのシャロークランクと比べてボリューミーなデザインが特徴的なフューリーのボディ形状は非常にハイフロートな設計で、カバークランクとしては理想的なセッティングと言えます。特にタックルを選ばず、使いやすいしっかりしたボディ重量はカバークランクにとってとても重要な要素。キャストアキュラシー精度が釣果に直結する事の多いカバークランクには、必須のデザインと言えるでしょう。
mibro フューリー の特徴と長所
ここではフューリーが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
様々なストラクチャーに強いスナッグレス性能!!
カバークランクらしいワイドなスクエアリップと、十分な浮力を持つハイフロートボディのフューリーは非常にスナッグレス性能が高く、あらゆるシャローカバーをに対し高いスナッグレス性能を持っています。やや水平な角度のリップ角は理想的な前傾姿勢を作り出してフロントフックをしっかりガードし、mibro製クランクの基本とも言える固定重心に高い浮力を組み合わせたボディはストラクチャーにぶつかっても直ぐに体制を立て直すので不要なストレスがとても少ないのが特徴。リトリーブを緩めればフワッと浮いてストラクチャーをかわす特性は、使い手を選ばず高いスナッグレス性能を発揮します。
しっかりしたボディ重量でキャストコントロールが楽々!
フューリーは一般的なシャロークランクとほどんど変わらない55mmレングスながら、かなりでっぷりと太ったボディ形状が特徴的なシャロークランク。15gの自重はボリューム感がありますが、このボディ重量はカバークランクにとって実はかなり重要な要素となっています。
”カバーを攻める”為には魚をカバーから引き剥がせる太いラインと強いロッドが不可欠となりますが、そんな強いタックルでカバー奥のピンスポットへキャストコントロールするには、強いロッドを曲げるだけの重さを持ったルアーが必要となります。しかし、単に重いルアーでは浮力が足りずにカバーにスタックしてしまうので、ボディ内に大きな空気室を持たせ、カバー回避に必要な充分な浮力を確保しなければなりません。つまりキャストコントロールしやすい重量と、スタックしにくい浮力をあわせ持ったクランクがカバークランクの理想形といえ、フューリーの持つボリューミーででっぷりと太ったボディデザインはそのためのもの。まさにカバークランクの理想を具現化したと言えるでしょう。
見た目からは想像出来ない巻き心地の軽さ!!
一見すると、巻き心地の重そうな横幅の広いワイドなスクエアリップと、ボリューム感のあるボディを持つフューリーですが、実はイメージ以上に軽い巻き心地も大きな特徴の1つ。アクション軸の大きなワイドウォブルで軽く巻けるというのは、荒天でのクランキンにおいてもリズムを保ちやすく、質の良いクランキングゲームを長時間続けるにはとても重要な要素です。
また、絶妙なリップデザインとウエイトバランスにより、非常に高い運動性能を持つフューリーは、様々なリトリーブスピードでその実力を発揮する事が出来ます。バスのコンディションやフィールドの状況に応じてリトリーブスピードを変化させられる特性は非常に効果的で、優秀なクランクベイトの多くが持ち合わせるこの性能は、幅広いシチュエーションで有効となります。
mibro フューリー の感想と使い方 まとめ
出典:mibro様
高いスナッグレス性能を持つクランクベイトの中でも特にスタックしにくいフューリー。その性能は数あるカバークランクの中でもトップクラスと言えるでしょう。
カバークランクにとって必要な性能とは何か?その答えから逆算して生み出したかのようなスペックを持つフューリーは、まさにカバー特化型クランクに対する1つの完成形と言える仕上がりになっています。ハードベイトをストラクチャーに向かってキャストするのはロストの可能性も高く勇気が必要ですが、カバーの中にはライトリグはもちろん、テキサスリグやラバージグでは反応しない魚がいるのもまた事実。ただ巻くだけでオートマチックにスタックをかわす高いスナッグレス性能は初心者にも使いやすく、カバーに対してキャストすればその実力を余すところ無く発揮するフューリーは、これからカバークランクに挑戦したい方、理想のカバークランクをお探しの方にとって欠かすことの出来ないクランクとなるでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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