釣行記&雑記

アメリカナマズを本気で釣る!霞ヶ浦釣行記

「先輩!アメリカナマズを釣りに行きましょうよ!」

はじめに誘われたのは昨年の6月頃。同じ会社のT君とは同僚と言う以前に地元が同じ、出身の小・中学校も同じ、20年来行きつけにしている美容室も同じ(ちなみに美容室の店主も共通の釣り仲間w)間柄で、一緒に働く前から交流がありました。学生時代のフロリダ留学では10LBオーバーのビッグバスを仕留め、某有名ルアーショップに就職後、知多半島エリアのローカルトーナメントに参戦して今や誰もが知るような名だたるプロアングラーと激戦を繰り広げて来た彼が目を輝かせて語るアメリカナマズの魅力。もはやジャンク・フィッシャーマンと化した私には断る理由がありませんでした。

当日、朝の空模様。釣り人の朝は早いんです。

集合は朝の5時。フィールドに向かう車内ではアメリカナマズを専門に狙って2年目のT君からはある程度タックルのセッティングやターゲットに関する知識を教えてもらいました。アメリカナマズ釣りはまだまだ始まったばかりで、情報を発信する第一人者も少なく、釣りのスタイルがまだまだ確立されていないこと。それ故にアングラーさんによって釣りのスタイルはもちろん、タックルも全く違うそうです。

今回の用意した対アメリカナマズ用タックル

オーソドックスなスタイルとしては投げ竿を使用したいわゆる”ブッコミ釣り”となり、待ちの釣りになりますが、T君はバスタックルを用いたアグレッシブな攻めの釣りで実績を積み上げている様子。私自身もバス釣りのゲストとして何度か釣った事がありましたが、事前情報で「数も型もけっこう出ますよ!」と聞いていたので今回は1つ挑戦をしてみる事にしました。

熟練者T君のアメナマリグはフロロライン12LBにナス型オモリ4号(約10g)を通しただけの乱暴なもの。雑な見た目のフリーリグにフェンウィックテクナGP611ML+の組み合わせでまるでテキサスリグやキャロライナのような釣りをします。バットパワーが強く、ティップは入るけど感度も高い。バスロッドを流用する場合はそんなスペックのロッドがベストだそうです。今回、このタックルにセットしたリールは16メタニウムXGですが、このリールは某有名チューニングメーカーがワンオフで作った試作機で本来ならば一般的に出回ってしまってはイケないリール。今でも業界の有名人達と太いパイプを持つT君だからこそ手に入れられたリールと言えるでしょう。見た目はメタニウムですが中身は全くの別物で、様々なテストパーツを搭載したハイスペックマシンは12LBラインをいっぱいに巻いたスプールを余裕で空にする驚異的な遠投性能を持っています。

対して私の用意したタックルはT君に開口一番「先輩、アメナマをナメてはいけませんw」と言われた代物。バスロッドを持って来いと言ったT君に対して細いPEラインを使用したライトタックルで挑戦したいと宣言していましたが、まさかここまでライトだとは思っていなかったそうです。詳細セッティングは4.4フィート(約1.4m)の旧マスレンジャーLTDに18タトゥーラLT2000S-XH+PE0.6号の組み合わせ。身をよじってラインを身体に巻き付けるデスロールファイトが印象的なアメリカナマズなので魚体ズレによるラインブレイクを防ぐためリーダーはフロロライン10LBを約1mほど取り、FGノット改で接続しました。通常であればもっと長めにリーダーを確保するべきですが、アメナマゲームにはある程度のキャスタビリティー性能とコントロール性も重要。長いリーダーはその辺りの使い心地に影響するので現場で釣果を重ねる度に調整するとリールにリーダーを巻き込まないこの長さに落ち着きました。

このタックルを選んだ理由は純粋にアメリカナマズと言うターゲットと対等な立場で勝負したいという私のエゴによるもの。最近ではタックルの進化も目覚ましく、ほとんどの魚は高性能なタックルのおかげでアングラーの圧倒的な優位のまま勝負が決まってしまいます。数もサイズも狙えるアメナマゲームだからこそ心に余裕を持ってやり取りを純粋に楽しめるタックルが必要ではないかと考え、過去に80㎝オーバーのレインボーもキャッチした実績からも性能的な側面で問題は無いだろうと思い切ってチョイスしました。

今回私が使用したリグは釣行前日に頭から煙が出るほど考えて結果的に寝不足を引き起こしたちかみや式アメナマ必殺リグ(仮称)。簡易的なキャロの様な上記のセッティングはシンカーにグローブライド(ダイワ)のバサーズワームシンカーTGのラウンドタイプ7gを採用し、それをデコイのテキサスロックで移動制限を掛けて半誘導式にセットしています。バレット型や中通しオモリなど様々なシンカーを試しましたがボトムの形状のインフォメーション能力やスナッグレス性能など多面的な総合性能から考えるとラウンド型がベストになりました。シンカーからフックの距離を長く取るとバイトは増えますが、キャスタビリティーは下がります。今回はシンカーとフックの間隔を20㎝程度としましたが、その時々の状況で変更すると釣果を積み上げる事が出来るでしょう。

現在T君がアメナマ狩りメイン使用しているフック群。左上段からコイ針20号、ハヤブサのN・S・Sフック1/0、左下段号数不明のウナギ針、チヌ針10号位。T君はコイ針を愛用、私はタックルバランスを考えてチヌ針をチョイスしました。

フックはまだ試行錯誤の状態。アメナマ用に開発されたフックというのは市場に出回っていないので、現在リリースされている他魚種用のフックを流用する必要がありますが、アメナマのトルクフルなダッシュを受け止められる耐久性と大きな餌をホールドし、餌が付いた状態でもしっかりとフッキング出来るワイドなゲイプを持ったフックがベストです。

「なんでカンがついているのに本掛け結びにしているんですか?」と、T君に激しいツッコミをもらいましたが、エサ釣り=本掛け結びが私の小さなこだわりでもあり、美学なんです。

T君はバーブをプライヤーで潰し、フックをバーブレス化して使っています。理由は「釣れた魚を外しやすいから」と言う何とも男らしいもの。コンスタントに釣る事が出来る釣りウマアングラーだからこそ言うことの許されるセリフは、アングラーなら一度は言ってみたいカッコイイセリフのベスト3に入るでしょう。

冗談はさておき、「郷に入っては郷に従え」と言う事で私もバーブレスフックを使用しましたがフックアウトは一度もありませんでした。アメナマは口の周りが硬く、基本的に口の中か横に掛かりますが飲まれてしまう事も多いのでフックを外すのはかなり苦労します。体力があるのでなかなかおとなしくならない上にバスと違って口も小さく、釣り上げられた後は口を開けようとしません。アゴの力もかなり強く口の中に手を入れるのも危険。リリースを前提に釣りをするのであればアングラーさんとアメナマの安全性を考えてもバーブレスを推奨します。

はじめてのアメリカナマズ釣り 今回の釣行記

水辺を見るとワクワクしてしまうのは釣り人の性ですねwやって来ました霞ヶ浦水系。20年前は毎週通っていましたが、最近はすっかりご無沙汰していました。

当日のフィールドデータ
2021/4/22 8:00~15:00
天候:晴れ 前日も晴れ
気温:25℃ 前日と同様。季節外れの暖かさ2日目
水温:釣り開始時点で18.5℃
水質:場所によって多少の濁り
水量:たぶん平常より₋20㎝程度
風   :西からけっこうな強風

現地には8:00頃到着しました。先ほども少し触れたようにアメリカナマズ釣りはまだまだ発展途上。ポイントの開発も手探り状態で今回はT君ガイドサービスの実績を元に小野川~和田公園までのストレッチをメインに探ってみました。

最初のポイントの水質と状況。時々シラウオが横切ってベイトの気配と生命感はバッチリです!

水温は約18℃。季節外れの暖かさとは裏腹に予想以上に冷たくひんやりした水でしたが、先ずはT君に教わるままに長靴を履いて入水し、画像に写っているブレイク際にリグを投入します。このブレイクの延長上にはかなり大規模な水門があって地形変化も十分。過去の実績も高く、本日一番の有望ポイントでしたが、すぐに反応は帰って来ませんでした。

「居れば直ぐに喰ってくるんですけれどね・・・」

予想外の展開にT君も少し困惑気味ですが、それ以上に私が驚いたのはT君の手返しスピード。アメナマ釣りと言えばエサを投げ込んでバイトを待つ「待ちの釣り」と言うイメージでしたが、T君はキャスト後1~2分ほど放置し、反応が無ければピックアップして打ち直しています。はじめはブレイクの中心を狙っていた私でしたが、T君を見習って打ち直す事に・・・朝晩は思いのほか寒かったのでもしかしてレンジ下がってるかな?と思い沖目に存在するであろう湖岸線由来のブレイクラインと水門のブレイクか交わりそうな部分を狙ってみました。

当初はアメナマにアピールする目的でワームをズル引くように一定時間経つとリグを少し動かして見たりしました。水中のイメージとしては一生懸命にエサを探しているアメナマにエサの場所を教えてあげるイメージでしたが、状況的にはあまり動かさない方が良い気がして完全放置する事に。するとT君と会社の事や今後の釣り業界の話を始めた途端に腕を持っていかれるほどの激しいバイト!突如として私とアメナマの一騎打ちが開戦されました。

ファイトの質はイメージ通り重厚でトルクフル。意外にも横に突っ走るファーストランはスピード感こそないものの、「いつ止まるのかな?」と不安に感じてしまうほどの持久力でグラスソリッドブランクのロッドとPE0.6号では止めるどころか誘導すらもままなりません。100m巻いたメインラインを2/3ほど出してようやく止まったターゲットもバットパワーの無いロッドでは寄せる事もひと苦労。途中で3回ほど走られましたが、15分ほど掛けてランディングした魚体は、はじめてのアメリカナマズとしては上出来の美しい個体でした。

最初の獲物は全長63㎝。T君によればオスの個体だと言う事です。

T君の経験上、アメナマはある程度の群れで行動し、一番最初に一番大きな個体が釣れる傾向が強いそうです。平均的なサイズは40㎝程度が圧倒的に多く、釣れる時は2時間で30匹ほど釣れる時もあるとか。本日はかなり渋いそうです。

その後は同ポイントでT君にレギュラーサイズが1匹ヒット(スマートフォンをいじっている最中にヒット)しましたが、後が続かないためエリア移動する事に。

次に腰を据えて挑んだエリアは画像の様な最高のロケーション。バス釣りだったらカバー打ちかクランクベイト。一発逆転の大型のノイジー系もありだな?なんて妄想が膨らんでしまいます。

一度目星を付けたポイントを流しながら和田ワンドまで下りましたが反応が無く折り返し。次は画像の様なポイントに入りました。

水深は護岸際で約60㎝程度。沖に見えるレイダウン周りでも1mありません。リグをズル引くと手元にしっかり伝わるハードボトム感とおそらくは付近の木々のものであろう大小様々な枝というかオダ状のもの、コンクリートガラなのかスイカ程度の石が多数沈んでいる感覚が伝わります。前回のポイントで有効だったなるべくリグを動かさないように(と言っても3分程度)待っているとリグがフワッと浮き上がるような前アタリの後に”トゥン”とまるでラインに魚体がスレたような軽く短いバイト。ラインを張って聞いてみるとググっと抑え込んだので咥えて反転したのを確認してからスイープにフッキングすると魚は点在するレイダウンに向かって走り出しました。

「このポイントで自由に走らせてしまうのはマズい!」そう感じた私は指でドラグの回転を抑えて3ノッチほどドラグを締め込んだ後、スプールに指を当てて最大限プレッシャーを掛けるようにしました。ロッドは根元部分から大きく曲がって通常のロッドであればとっくに折れているようなベントカーブになっています。ファイト中はボトムのストラクチャーにラインが擦れる感覚が時おり伝わり「次、走られたらダメかも・・」と毎回考えてしまうようなダッシュを数回かわした後上がってきたのは1匹目よりも長さはないけど肉厚で貫禄たっぷりな50㎝後半の個体。

その後も同ポイントではアベレージサイズを3匹ほど追加し、お昼休憩とする事に。

この子はフックを飲んでしまって弱ってしまったので連れて帰って唐揚げに変身してもらいました。今回はT君との話に夢中になったり、スマホをいじっている時になぜかバイトが集中しました。殺気が消えるんでしょうねぇ。

お昼ご飯を食べて仕切り直した後半戦。時刻は13時を少し過ぎた頃でした。

一定の釣果に早くも満足した私達は”アメナマ釣り”の法則性やタックル面での効率化や効果を最大限引き出すための実験を開始します。

実験の舞台となった本日3ヶ所目のポイントは上記の様なシチュエーション。左側のブッシュの先には沖まで伸びた取水パイプがあるシャローエリアです。

3ヶ所目のポイントは2ヶ所目に訪れたポイントと非常に良く似たロケーション。沈みモノこそそれほど多くありませんがこの時間帯は西からの風が強く、シャローエリアの水はかき回されているのかバンク側には多少の濁りが出ていました。すっかり気温も上がり、風の影響で水が入れ替わって水温も上昇したためかこの時間帯のアメナマ達の活性は最高潮。リーダーの長さやオモリの重さの違いによるバイトの出方や頻度、フックのサイズや形状によるフッキング成功率や飲まれてしまう確率がおぼろげながらに見えてきました。

クリクリとした大きな目にグーグーと言う鳴き声が可愛く見えてきます。

特に面白く、奥が深いと感じたのはシンカーの重さとフックサイズ、エサの付け方とサイズの関係性。アメリカナマズは食べるのが下手なのか意外とすぐにエサをはなしてしまいます。警戒心が強いのか追い食いはほとんど無く、シンカーが重ければ重いほどショートバイトになりやすい傾向が見られました。現にT君のリグはけっこうな頻度ではなしていたようですが私のリグは2~3回程度。エサのサイズや付け方については後述しますが、シビアな状況ではそれだけで釣果が大きく変わるような反応を見せます。

シンカーのセッティングに関しては誘導式一択。バイトの大きさやそもそもの回数、食い込みの良さが圧倒的に違います。スイベルでは無く、シンカーストッパーで緩く移動制限をかけている理由は十分なストッピングパワーを発揮しながらもフックとシンカーの距離をかんたんに変えやすく、キャスト時にはリーダー部分までロッド内に巻き込めるのでキャスタビリティーも犠牲にする事無く非常に合理的だからです。

また、T君のようにパワフルなフッキング後、力でねじ伏せて強引にゴリゴリ主導権を掴む釣り(北斗の拳で例えればラオウのような釣り)をする場合は今回使った太軸フックが有効ですが、私の様な自ら自分を追い込む究極ライトなセッティングのドMタックルで挑む場合、もっと軸の細いフックの方がメリットも多く、面白いゲームになりそうです。現在、T君の一番の楽しみは釣り具屋に行って様々なフックを物色する事だそうで最近家でよく見るカタログは圧倒的に大手フックメーカーのがまかつさんのものらしいですが、理論と経験に基づいて自分なりに納得できる最高のアメナマ用タックルを見つけ出す事も、この釣りの楽しさの一つかもしれません。

後半戦は水温が上がったせいか最初のエリアでも好反応!最後は初期エリアで20分に及ぶ格闘の末70㎝UPをゲット!!

最終的には15時で釣り納めとしました。

T君と私、それぞれ10本以上(10匹からは数えていません)と大満足の釣行でした。1匹釣って実績を残すまでは不安のあった私の舐めプタックル(本人は至って本気)も正直まだまだ上のサイズを獲れる手応えがあります。霞ヶ浦水系で普通に狙えるMAXサイズは80㎝クラスらしいですが、今回の釣行で得た経験と知識を元にタックルのブラッシュアップを掛け、ハイシーズンに予定される次回釣行ではモンスターアメナマ退治にフォーカスして再挑戦したいと思っています。

先生
先生
超ライトタックルによるアメナマゲームはとてもエキサイティングでスリリング!次はGoProのカメラをつけてファイト中の動画なんかもお見せ出来ればと考えています。

今回の釣行記はこれでおしまいですが、ここからはこれからアメキャゲームに挑戦したいアングラーさんのため今回の釣行で得た知識と経験を備忘録として残しておきます。

アメリカナマズのポイント

地形変化とハードボトムと言えば橋脚周りは有望でしょ?との観点から霞ヶ浦と小野川の境目に掛かる古渡橋(ふっとばし)を攻めてみましたが全く反応はありませんでした。釣れるポイントの開拓も今後のアメナマゲームが定着するかどうかの課題の一つと言えるでしょう。

私も今回、真剣にアメリカナマズを狙ってみました。今まではどこにでもいるイメージでしたが、実際にはいるところといないところが非常にハッキリしています。基本的には複数で回遊しているらしく、1匹釣れると同じ場所で複数匹釣れますが、釣れないポイントは全く反応がありません。様々なポイント、シチュエーションを釣ってみてわかった事は

・ボトムはハードボトムか砂利
・ある程度水の流れや動きがある所

この2点が非常に重要なファクターとなっています。

霞ヶ浦水系に点在する大小の水門周りは基本的にハードボトムなので水門は1つの有力なポイントとなるでしょう。

別名チャネルキャットフィッシュ(チャネルとは浚渫や船道という意味。バス釣りではカケアガリ、ブレイクがそれにあたります。)と言うようにボトムの質にはかなりこだわりがあるようですが、地形変化や水深にはそれほどうるさくありません。

アメリカナマズを釣る時の餌

アメリカナマズは悪食で、イスを投げたってガバガバ喰ってくるんでしょ?

今まで私のイメージはそのようなものでした。餌は何でも良いと思っていましたし、数少ない情報では様々な餌が使われていますが、今回は豚のレバーをスライスしたものを使用しました。人によっては鳥のレバーやサバ、サンマの切り身、イカを使うようですが、T君によれば様々な餌を使用した結果豚のレバーが最も反応が良く、現状では最もパフォーマンスが高い餌になります。近所のスーパーで1パック200円程度とコスト面も優秀で、手に入りやすいのも愛用する理由になっています。

先生
先生
買った店や釣れ方によって多少違いはあれど、1人での釣行なら1パックで半日は持つ量が入っています。余った分は冷凍して保存も出来るそうなので釣行前日に下ごしらえをして冷凍保存し、釣り場に着く時間を見計らって解凍するようにすると良いでしょう!

また、特に重要だと強く感じたのは“エサの付け方”

エサの付け方で釣果も反応も大きく変わります。

基本的にはチョンがけか縫い刺しになりますが、今回は縫い刺しをメインにしました。

エサの付け方の特徴やメリットとデメリットは以下の通りです。

チョンがけ

・空気抵抗が大きいので飛ばない。
・エサ持ちが悪い
・口に入るまで時間が掛かるのでフッキングタイミングに見極めが大切
・アピール力が高い。初見の場所や、魚が居るのかわからない場合に最適
・どんなフックを使用してもフッキング成功率が高い

縫い刺し

・エサ付け自体がめんどくさい。時間が掛かるので手返しが悪い
・フックを選ぶ(ワイドなゲイプでないとフックが魚に刺さらなくなる)
・フックを飲まれやすい
・空気抵抗が少ないので遠投が効く
・エサ持ちが良いので長期戦で有利

先生
先生
どんな釣りでもエサの付け方は非常に重要です。豚のレバーは買ってきたら自身のスタイルや戦略に合わせて釣行前にハサミや包丁などでサイズや形を整えておく事をおすすめします。

また、撒き餌と言う手段も可能性を感じます。鯉の吸い込み仕掛けにもゲストで出演するアメナマは寄せる事が出来るターゲット。今回はランガンスタイルで私達の方から探しに行きましたが寄せる技術が確立されればヘラブナ釣りのようにアングラーが移動しなくても釣り続ける事が出来るようになります。

先生
先生
どこにいるのかわからないターゲットを手っ取り早く探すには呼んでしまうのが一番。デパートで迷子になった子供をむやみに探すより、呼んでしまった方が効率的なのは皆さんもご存知の通りです。

アメリカナマズが釣りやすい時期 ベストシーズンは?

アメナマ釣りのトッププロであり、日本で唯一のアメナマプロガイド(自称)であるT君によれば、ハイシーズンは6月~9月頃。年間を通して釣れるには釣れますが、特に水温には敏感らしく今年強行した2月の釣行では1日粘って釣果は2匹。低水温時は驚くほど活性が低く、釣れるレンジも4m以深とかなり深くなります。水が暖かくなる4月から水温が下がり始める12月くらいまでは普通に釣れますが6月~8月にかけて産卵期を迎えるアメリカナマズはこの時期がウエイトも乗っていてファイトもパワフル。ゲームフィッシュとしても食材としても最も適したベストシーズンと言えるでしょう。

アメリカナマズを料理して食べる

「釣ったアメナマ、持ち帰らなくて良いんですか?」T君は私がアメナマを釣った直後問いかけてきました。私が釣った魚を食べない事を知っているのにおかしいな?と違和感を感じたのは事実。私自身、実は釣った魚を食べるキャッチ&イートと言う文化がありませんでした。別に魚嫌いと言う訳ではありませんが命を掛けてファイトしてくれた対戦相手を食べる気になれないと言うのが本音。淡水はもとよりソルトウォーターですらせっかく釣った型の良いヒラマサをリリースして船長に怒られたりして「俺が釣った魚を俺がどうしようと勝手だろ!!」とケンカしたこともあり、私の事を良く知る人達の間では有名で、もちろんT君も知っているハズなのにどうしてそんな事聞くんだろう?と、思いましたが、そんな私をよそにT君は針を飲まれてしまったり、弱りすぎて絶望的な状態のアメナマを全てその場で絞めて捌きます。(もちろん特定外来生物として指定されているアメナマは生きたまま運搬することが禁止されているという大きな理由があるからです。)「あれっ?T君はこんなに魚を食べる子だったっけ?」と手際よく処理をするT君を不思議そうに見ていると、それに気付いたT君は、

この魚、唐揚げが抜群に美味いんですよ!

そうドヤ顔で豪語するT君に薦められたアメナマの唐揚げ。「淡水の魚って生臭いでしょ?」と言う私の勝手な先入観はありましたが、実際に食べてみてビックリ!T君が大好きな釣りそっちのけで熱心に持ち帰るのも納得の美味しさで食べるために釣る人が多いのも良く理解出来るレベルの味。(もちろん、調理スキルや方法にもよります。)きっとこの美味しさが知れ渡ればアメナマ人気は爆発的に増える事は間違いありません。日本が何かの間違いや災害で長期的な食糧難になった時、私なら迷わずアメナマを釣りに行きます。

しかしながらその図体の割に可食部が意外と少ないのもアメナマの特徴。一応釣りブログですし、調べれば詳しい調理方法がすぐに見つかるので割愛しますが、大きな個体は味が薄いので捌いてから2~3日寝かすと美味しくなります。何事も”食べ過ぎ”には注意しましょう。

アメリカナマズを本気で釣る!霞ヶ浦釣行記 最後に

本文で何度か触れた通りアメナマゲームはまだまだ発展途上。ロッドやライン、フックなど、タックル面でのベストアンサーはおろか、正確なポイントや狙い方、魚の正しい扱い方や触れ方すらも確立されていないんです。そのためフックを外す事もひと苦労ですし、トルクフルに暴れ回るアメナマは胸ヒレや背ビレにトゲを持ち、扱いを間違えるとアングラーと魚体双方にダメージを負いかねません。

しかしながらこれほど魅力的なターゲットもなかなかいないでしょう。

私達の世代では遊ぶモノや場所が無かったためかほとんどの男の子が釣りを経験しています。当時はかんたんに釣れるターゲットという存在は無く、「釣れないからつまらない。」と言って釣りの本当の楽しさや醍醐味を体感する前に辞めてしまう子たちがほとんどでした。今では釣り堀の多様化やブルーギルなどの存在で”釣る喜び”自体を感じられる機会は増えましたが、高いスキルや緊張感を必要とするビッグゲームはどうでしょうか?

割とかんたんに釣れる身近なビッグターゲットであるアメナマは掛かった時の興奮と取り込むまでの手に汗握るかけ引き、手中に納めた時の感動と達成感、取り逃がした時の悔しさなど様々な事を教えてくれます。それは釣りの楽しさや醍醐味と同時に現代の子供達に欠けていると言われる我慢強さや、困難な事に直面してもやり抜く力を文字通りその身を持って教えてくれるこれ以上ない先生だと言えるでしょう。

そして食べる事で学ぶ命の重さと尊さ。
尽力して戦ったターゲットへの尊敬と感謝の念。

その全てを持ち合わせるアメリカナマズは決して外道として酷い扱いを受けるものでは無く、これからの“釣り”と言うスポーツに多大な影響を与えてくれる貴重な存在だと確信しています。

今は1人でも多くの釣り人にこの偉大なターゲットの魅力が伝わる事を願ってやみません。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

今回使用したタックルのリンクを貼っておきます。

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