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ロッドテスターがレビューする!エクスプライド 266L実釣インプレッション!!

ハイレベルなバーサタイル性能に軽さとパワーがプラス!!
高い実釣性能で活躍する場面を選ばないハイエンドモデルキラー!

落ち着いたコスメティックとハイエンドモデルに迫る性能でエキスパートはもちろん、初心者の方にも絶大な指示を受けるシマノのエクスプライドシリーズ。必要な部分にはしっかりとコストと手間を掛け、削れる部分は思いきって削る事で高い性能とコストパフォーマンスを両立させた「絶対性能主義」な作りは様々な面で後発ロッドにたくさんの影響を与え、その後リリースされたロッド達多大な影響を与えました。

今回はそんなエクスプライドシリーズの中でもエクスプライドの中核を担うバーサタイルスピニングとして極めて汎用性の高いスペックを持つエクスプライド 266Lを実釣で使い込んできました。幅広いシーンで活躍する6.6レングスとLパワーの組み合わせは、持ち運べるロッドに制限が掛かるオッカパリゲームなどで非常に有用な一方、各メーカーが威信を掛けてリリースする一種の基準とも言えるモデル。様々な場面やリグとのマッチングを想定して磨き上げられた全方位型ベーシックシャフトの実力と魅力を皆さんにお伝えします。

Contents

エクスプライド 266Lのスペック

長さ:1.98cm(6.6ft)
継数:1本
仕舞寸法:198.0cm
重さ:97g
適合ルアーウエイト:3~10g
適合ライン(フロロ・ナイロン):3~6LB
グリップ長:205㎜
テーパー:F(ファーストテーパー)

エクスプライド 266Lの外観とデザインの特徴

ここではエクスプライド 266Lが持つコスメティックや、外見の特徴を紹介します。
エクスプライドシリーズではおなじみのコルクとEVAのグリップメイクやガイドセッティングにもそれぞれ意味があり、細部に散りばめられた製作者のメッセージを読み解くことが出来ます。

全体的なデザイン

エクスプライドシリーズに統一して採用されているブラックをメインにとした落ち着きのある外見は、使い手や組み合わせるリールを選ばないシックなデザインが印象的。全身をハイパワーXで強化したブランクスは非常にスパルタンなイメージをあわせ持ち、強度を保持したまま前モデルよりも約10%もの軽量化を達成させています。直接触れる機会の多いグリップはハイグレードのコルクを使用して、シルキーなタッチ感とダイレクトな操作性を確保しつつも、置きキズなどが付きやすいエンド部分には耐久性のあるEVAを採用し、必要性能とコストパフォーマンスを両立させた仕上がりとなっています。

グリップの長さ

キャストやロッドワーク、取り回しなどに影響するグリップ長は205㎜。ダブルハンドでの扱いやすさと、取り回し性能をバランス良く兼ね備えたグリップは、スピニングタックルで多用されるライトリグの操作性に優れ、遠く離れたところのリグをイメージ通りアクションさせられる高いハンドリング性能が特徴的。小型のハードベイトやキャロライナなど、遠投が必要なリグとのマッチングでもしっかり振り抜けるグリップセッティングはこのロッドならではと言えます。

ブランク

ロッドの性能を大きく左右するロッドブランクは高弾性カーボンをメインマテリアルにハイパワーXで補強したファーストテーパーのブランクを採用しています。
全体的にハリを感じるブランクは適度にしなやかさをあわせ持ち、非常に高い操作性と使いやすさを両立させているのはもちろん、実際に使用する状況をイメージして考えられたロッドバランスは、長時間の使用でも疲れにくく、ハイエンドモデルに迫るシャープさや感度、レスポンスを発揮しています。

リールシート

リールシートは軽量で高強度のカーボン強化素材 CI4+を用いた軽さ重視のコンパクトデザイン。手の小さい方でも握りやすく、ロッド自体の軽量化にも一役買っています。使いやすいリールシートは軽く握ってもグリップ力が高く、感度と操作性が優秀なのはもちろん、マットラバーコーティングにより見た目にも高級感が漂います。

ガイド

ロッド自体の性格や性能に大きく関わるガイドはステンレスフレームにSiCガイドの組み合わせでミドルクラスの定番と言えるセッティング。軽量でキャストフィールに優れ、トラブルの少ないセミマイクロガイドを用途やテクニックに合わせてロッドごとに専用セッティングとする事でブランクスの性能を引き出しています。コストパフォーマンスを優先しながらも必要な部分にはしっかりとコストを掛ける所はエクスプライドシリーズがハイエンドモデルに匹敵する最大の要因となっています。

エクスプライド 266L実釣インプレッション

テストしたルアーの一部。ここに写っているモノ以外にもおよそスピニングタックルで扱うことが想定されるリグやハードベイトはほとんどテストしています。

エクスプライド 266L & ファーストムービング

エクスプライド 266Lはシャープなファーストテーパーでどちらかというとワーミング向きですが、5g~10g程度のシャッドや小型のハードベイトにも高次元で対応する懐の深さを持っています。特にスムーズに曲がるブランクスは安定した飛距離を生み出し、非常にロングキャストが効きやすいのが特徴。広いエリアを効率良くサーチする事が釣果に直結するファーストムービングゲームではしっかりとルアーをはじき出し、ファイト時にはロッド全体の粘りでラインブレイクを防ぎます。

また、6.6フィートのブランクはトレースコースの自由度が高い部分も大きな利点の1つ。カバーやストラクチャー周りで様々な角度からアプローチしやすくなるのはもちろんのこと、イメージ以上にパワフルなブランクは強引なファイトが求められる状況でその真価を発揮します。

エクスプライド 266L& ワーミング

ライトリグをイメージ通りに操るために必要なシャープな操作性と十分な感度を持ち、様々なライトリグに高い適応能力を見せるエクスプライド 266Lは、およそスピニングタックルで扱うほとんどのライトリグに高次元対応するバーサタイルスピンの代表格。ノーシンカーやダウンショット、スモールラバージグのほか、水の抵抗が大きいネコリグやジグヘッドワッキーなどでもしっかりとイメージ通りアクションさせられる絶妙な設定となっています。

自重(ルアー単体やワームとシンカーの重さの合計)が4gを切るような超軽量ウエイトでは少しキャストのやりにくさを感じますが、標準的なライトリグ~やや重ためのウエイトでもベストマッチと言えるLクラスパワーのブランクは、非常に守備範囲が広く、持ち歩くロッドを絞りたいエキスパートアングラーはもちろん、はじめてライトリグに挑戦する方にとってもうってつけのスペック。超ハイバランスで軽量なデザインは長時間の使用でも集中力続き、結果に繋がりやすいので長年愛用する事が十分可能な仕上がりになっています。

エクスプライド 266Lの特徴

ここではエクスプライド 266Lが持つ優れた特徴を3つご紹介します。それぞれのロッドが持つ強みを知っているとそのロッドの性能を引き出しやすくなり、より使いやすくなります。

幅広いリグとハードベイトに対応する高いバーサタイル性能

エクスプライド 266Lの一番の特徴はなんといっても幅広いウエイトのリグとハードベイトに適応する適応能力の高さと言えるでしょう。

しゃっきり感のあるシャープなブランクは、非常に軽量なウエイトのリグを少しだけ苦手とするものの、ほぼ全てのライトリグとハードベイトを扱える特性は様々なライトリグに挑戦してみたい初心者の方の最初の一本はもとより、エキスパートアングラーのサブロッドや状況のつかめないフィールドで本当に重宝します。

特に持ち運ぶタックル数に限りがあるオッカパリゲームなどではエクスプライド 266Lを一本持ち歩くだけで扱えるリグとハードベイトの幅が劇的に増えて大きなアドバンテージとなります。数あるバーサタイルスピンの中でもトップクラスのマルチ性能は、皆さんの釣りを強力にバックアップしてくれる貴重なロッドとなるでしょう。

圧倒的な軽量感を持つ優秀なロッドバランス

エクスプライド 266Lをはじめての持ってみて、とても印象的だったのはその軽さ。

非常に優秀なロッドバランスも、もちろんそうですが持ってみた感じの体感重量は想像のナナメ上を行く感覚でした。

ロッドというのは、決して「軽ければ良い」というものではありませんが、ライトリグの様な繊細な釣りの場合においては自重も大切なファクター。十分なパワーや性能をしっかりと確保しつつも軽く、バランスの良いロッドというのは体への負担が少ないので必然的に集中力も持続しやすくなって繊細でていねいなリグコントロールを可能とし、タフな状況になればなるほど、高い食わせ能力で厳しい状況を打開してくれます。

しっかりと底力のあるパワフルなブランク特性

優秀なロッドには様々な要素が求められますが、幅広いウエイトのリグを自由に操れる繊細なティップセクションとフックアップしたバスに主導権を与えず、確実に取り込めるパワーはなくてはならない必須のスペックと言えます。

特に最近ではロッドの軽量化が進み、ここ一番の場面で「タメ」の効かないロッドがチラホラあるのも事実。いくら”食わせる”事が出来ても”取り込む”事が出来なければその魅力は半分以下になりますが、エクスプライド 266Lは軽いバイトでもしっかりノセるソフトなティップと、掛けた魚とのファイトを常に有利に進め、高確率で取り込むパワーをバランス良く持ち合わせたお手本のようなロッド。上級者の高い要求を満たすだけのポテンシャルと懐の深さは、各方面で高い評価を受けるのも納得出来る完成度を誇ります。

先生
先生
エクスプライド 266Lはなんといっても幅広い適応能力とシリーズ中最もマルチな性格が魅力的な一本。ハイエンドモデルに迫る実釣性能と高いバーサタイル性能がこのロッド最大の特徴です!

エクスプライド 266L実釣インプレッションまとめ

エクスプライド 266Lは幅広い適応能力でほとんどのリグを快適に扱える高いバーサタイル性能が魅力的な一本。持ち運べるロッドに制限がある場合や最初の一本としては非常に頼れるロッドです。

エクスプライド 266Lと相性抜群のリグ&ルアー

・3~4インチ程度のノーシンカー
・1.8~5gくらいまでのスモラバ、ジグヘッド
・1.8g~3.5g程度のシンカーを使用した3~4インチ程度のダウンショット
・1.3~1.8gのシンカーを使用した4~6インチ程度のネコリグ
・1.3~1.8gのシンカーを使用した4~6インチ程度のジグヘッドワッキー
・~5gシンカーを使用したスプリットショット、キャロライナ
・虫系ワーム全般
・~7g程度の小型ハードベイト全般

以上がエクスプライド 266Lと相性抜群のリグやルアーになります。

幅広いリグを一本で高次元対応するバーサタイルな性格と様々なシチュエーションで活躍出来る平均的なスペック・・・バーサタイルスピンの代表的なスペックと言える6フィート半ばのレングスとLクラスのパワーを持ったスピニングロッドというのは、使い勝手と基本性能、バーサタイル性を重視するあまり突出した性能を持たせにくく、良い意味でも悪い意味でも可もなく不可も無い平均的なスペックがほとんどでした。

しかしながらエクスプライド 266Lは、基本性能とバーサタイル性を十分満たした上で軽さやパワー等特筆すべき特徴を兼ね備え、個性が薄くなりがちなバーサタイルロッドに+αの性能を持たせた数少ないロッドと言えます。どんなハードベイトやライトリグでもその性能を引き出し、ハイエンドモデルに匹敵する実釣性能を垣間見せるその実力は、きっと皆さんのスキルを大幅に引き上げてくれる貴重な一本になってくれる事でしょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。


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