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2021/10/15 ホームフィールド釣行記

ここ最近はとあるメーカーが来年リリースする予定のロッドをテストしています。

いわゆる「バーサタイルロッド」を目指して特性を設定されたロッドは6.6フィートでミディアムパワーの王道なセッティングとなっていますが、ブランク全体にみなぎるシャープな特性としゃっきりとしたハリと使用感はどちらかと言えばワーミング向け。レギュラーテーパーながら”ノセ”感よりも”掛け”感が強い特性は、スマートに扱えるルアーウエイトの守備範囲もやや狭く、少なくとも私の持つバーサタイルの定義とはかけ離れたモノで、クランクベイトやシャッドには使う気が起きません。

このロッドに注文を付けてメーカーに送り返すのはこれで3回目ですが、しっくりとくるロッドに仕上がるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。とは言えメーカーに戻すまでに時間もあるため、今回はこのロッドだけで少し遊んで見ることに。

当日のフィールドデータ
2021/10/15 11:00~13:00
天候:晴れ 前日も同様
気温:28℃ 前日よりも3℃高い
水温:25℃ 前日と同様
水質:クリア
水量:通常より-20㎝程度 やや減水傾向
風 :無し

10月に入り、フィールドはすっかり秋めいて来ました。水の透明度も上がり、空も高くなるのがこの時期の特徴。水温的には適温となるのでバスはどこにでもいますが、エリアによって水質の良し悪しも大きく変化するので釣果を重ねるには適切なエリア選択とルアー選びが必要不可欠となります。


当日の空模様。秋らしく透き通るような高い空は光量も多く、クリアな水質と相まってバスのポジションを制限します。

秋と言えば個人的には「地形の釣り」が定番ですが、バスが地形変化に依存するのはもう少し水温が下がってからのこと。フィールド全体をざっくり見渡し、要所、要所をチェックして感じたのはバスは浮き気味で中層を攻略する事が釣果を伸ばすポイントではないか?と感じました。今回はロッドの縛りもあるので一度持ち歩くボックス内を整理してバスのコンディションとロッドにあったルアーをセレクトし直します。


今回持ち込んだルアー達。中層攻略や秋という季節を考慮して、チョイスしたルアーはスイムベイトやスピナーベイトをはじめ、シャッドやフリーリグを選択。ロッドとの相性を見ながら様々なモノを試します。

持ち込んだタックル類の中で最近お気に入りなのは近所に出来た黄色い看板のお店で衝動買いした旧型のT.Dシャッド。学生時代は良くお世話になり、密かに再販を希望するハードベイトでもあります。現代のシャッドには無いボリュームと存在感は今でも抜群の実釣性能を持っていますが、今回のロッドで果たして扱えるのか?が最大の問題でもあります。

今日のような晴天無風の秋晴れの日。スピナーベイトはもちろん、ジグスピナーでも強すぎる、スイムベイトやスイムジグではボリューム的にマッチしないような状況下ではジグヘッドのただ巻きやミドストも有効。ブレードを搭載した画像のようなリグであれば広範囲を効率良くサーチすることも可能です。

今回は釣果よりもロッドのテストがメイン。普段であれば釣りを続けながらちょこちょこ移動を繰り返しますが、今日に限ってはじっくりと腰を据えて様々なルアーをローテーションしていきます。はじめはスピナーベイトやスイムベイトをメインにキャスタビリティー性能や使用感を大雑把に把握していきますが、後半はシャッドやノーシンカーを使って扱えるウエイトの下限限界を探っていきます。

このロッドの大きな特徴と言えば、痛いほどリアルに伝わるような高い感度とシャープな操作性。ブレイク際に点在する小さなゴロタ石の存在さえもクリアに伝えるインフォメーション能力はテキサスやキャロライナ、ヘビーダウンショットやフリーリグにうってつけと言えるでしょう。少し踏み込んでこのロッドのポテンシャルを引き出して見ようと、この時期有望なフリーリグをセットし付近の変化をじっくり攻めて見ることに。

選んだワームはジャンボグラブ。これからの季節ジャンボグラブのテキサスリグは非常に有効なリグの1つですが、大きなテールを備えた作りは広範囲をサーチしやすく食わせとアピール力をバランス良く持ち合わせています。今回はフックを通常よりもひと回り小さくし、フリーリグで使用する事でよりナチュラルなアクションを狙っています。

ポイントに到着した時点では先行者がいました。ライトリグでじっくりと攻め込まれた直後はさすがにキビシイかと感じましたが、少し場所を休ませた後に普段よりディスタンスを取ったアプローチでは、しっかりと狙ったピンスポットにリグを送り込む事が出来ました。

ボトムに着底した後、ラインのスラッグを活かしてリグをゆっくりと動かします。20メタニウムにセットした12LBラインの重さまでリアルに手元へと伝える抜群のリニア感は、まさに指先でリグを操作している感覚ですが、うるさすぎるほどの感度は逆に集中力が続かないものです。

シンカーがボトムに点在するゴロタにコンタクトする度に、リグの移動距離を抑えた操作を心掛けていると、コツコツと伝わるゴロタの感触の中に小さいけれども確実に異質な手応えをキャッチ。バイトしても反転するわけでも無く、ただ居食いを続ける反応に最初はバスかどうかを疑いましたが、上げてみると以外にもしっかりしたバスでした。

サイズは42~3程度ですが、秋らしく見た目以上にウエイトがある個体でした。ライトリグに反応しないセレクティブな部分は、この時期ならではと言えます。

さて、このバスが釣れたスポットは、いわゆる「ブラインドシェード」を形成する一級スポットです。外から見ただけではポツンと一ヶ所だけアシが生えているように見えますが、実際の水中はこんな感じになっています。

ここまで快晴で水質もクリア、お昼前の日中ともなると、どうしてもバスはシェードを求めます。目で見て直ぐにわかるような大規模なストラクチャーやカバーはプレッシャーも高めですが、このようなちょっとした変化を見逃さずにしっかりと攻略する事が、タフ化が進む昨今のフィールドで結果を残す最短ルートなのかもしれませんね。

このロッドも素性自体は良い物を持っています。今後、どの様に発展していくかはまだ未定ですが、市場に投入された際に手に取ったアングラーさんが気に入ってもらえるように少しずつ方向性を決めて良いロッドになるように工夫を重ねていきます。

その後は対岸でヘラブナ釣りをしながら一部始終を見ていた先輩から電話で呼び出され、午後はヘラブナ釣りに付き合う事に・・・

その模様はまた後日記事にしたいと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

※今回はテスト中ロッドを使用したため、タックルの画像は出せません。ごめんなさい。

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