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イマカツ キッカーイーターII 斬風 ルアーインプレッション

圧倒的なキャスタビリティーとドリルロールは初代譲り!
名作ロングビルの血統を持つ王道クランキンミノー!!

イマカツのアルミナハスカラーがとってもお気に入りのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。そのルアーが持つ特徴的なルアーの構造と形状、実際に使用した感想と独自の解釈でルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーを解説しています。今回は、名作3大ロングビルミノー、キッカーイーターの後継機であるキッカーイーターII 斬風をインプレションしていきます。

Contents

キッカーイーターII 斬風のスペック

 

出典:イマカツ様

Length : 90mm
Weight : 13g
サスペンド
Hook  :#4×2
カラー :17色

先生
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キッカーイーターII 斬風にはオリジナルモデルの他に約4mの潜行能力を持つディープモデルもリリースされ、狙うポイントの水深やバスのレンジによって使い分けることが出来ます。

キッカーイーターII 斬風の構造と外見の特徴

キッカーイーターII 斬風の外見や内部構造などから、このルアーが持つ本来のポテンシャルを解き明かしてみましょう。名作と言われた初代キッカーイーターをリニューアルさせた二代目の作り込みには製作者サイドの意図が反映されています。

リップの形状

出典:イマカツ様

キッカーイーターII 斬風のリップ形状は中央がワイドなリップデザインをしているものの、先端と付け根部分が細くなっています。キッカーイーターといえばドリルのような細かくてキレのあるロールアクションが有名ですが、キッカーイーターII 斬風もしっかりとロール主体のアクションに設定されています。

リップの角度

出典:イマカツ様

リップの角度は他のロングビルミノーと同様に、ボディカーブに沿うような角度で取り付けられています。ロングビルミノーの基本とも言えるロール重視のリップ角で、リップで受けた水流がボディ上部とリップサイドに抜ける作りとなっていて、安定したスイム姿勢を保てるように工夫されています。潜行深度は約2.5mと初代と比べるとやや浅い設定になっていますが、初代よりも急潜行が得意で、プロダクティブゾーンを長く取れるように進化しています。

ボディ形状

円筒形に近いキッカーイーターII 斬風のボディ形状はボリューム感がありますが、水を逃がしやすく、ロールアクションが出しやすいボディ形状と言えます。空気抵抗も受けにくいのでキャスタビリティーの大幅な向上にも貢献し、使いやすさにもつながっています。

キッカーイーターII 斬風の特徴と長所

ここではキッカーイーターII 斬風が持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。

初代キッカーイーター譲りのロールアクション

キッカーイーターといえば細かくてキレのあるドリルロールアクションが有名ですが、キッカーイーターII 斬風はキッカーイーターのDNAを更に進化、強化させ、キレを増した高速ドリルロールはクランキングミノーとしての集魚力をパワーアップ。リップ先端からフックまでの距離が長く、ヒラを打った後の復元が早いので根掛りに強いのも特徴です。障害物にコンタクトしたり、抜けた瞬間に一瞬のポーズを入れてあげるとイメージ通りのバイトを取ることが可能です。

早巻きにも対応出来るボディバランス

キッカーイーターII 斬風はロングビルミノーとしては珍しく早巻きにも対応し、スリムボディーの抵抗の少なさを活かして、通常のディープクランクよりも少し速めに巻くぐらいのスピードが有効になります。

また、ポンプリトリーブ専用機だった初代とは違い、二代目はクランキンミノーが本来苦手とするキレのある左右へのロングダートやキックバックなどの小技も出来る器用さを持ち、ここ一番の場面ではトリッキーなアクションでバスの捕食スイッチを入れてクランクには反応しないセレクティブなバスもバイトに持ち込むことが出来ます。

高いキャスタビリティー&アキュラシー性能

ロングビルミノーは大きなリップを持っているので、キャストをしても気持ち良く飛んで行くタイプのルアーではありませんし、空気抵抗も大きいので真っ直ぐ飛ばないこともしばしば。ロングビルミノーにとってキャスタビリティー&アキュラシーというのは大きな声課題の一つでしたが、キッカーイーターII 斬風はその課題を完全にクリアし、オリジナルの最大長所であった「逆風でもカッ飛ぶ直進性」をさらに強化、「斬風(キリカゼ・ザンプウ)」と名付けられた向かい風をものともしない圧倒的直進性と、オリジナルを完全に超えた飛距離を実現しています。

先生
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キッカーイーターII 斬風は初代キッカーイーター譲りのロールアクションをメインとしながらも、ダートやキックバックなどの小技もでき、高い障害物回避能力とキャスタビリティー&アキュラシーに磨きをかけたモデルになっています。

キッカーイーターII 斬風の感想と今回のまとめ

初代キッカーイーターは高い実釣性能でビッグフィッシュゲッターとしての地位を確立し、水中でドリルのように細かく、それでいてパワフルにややファットなボディをくねらすドリルロールアクションがこのルアー最大の特徴でした。廃盤となった今でも多くの愛用者を抱えたくさんのビッグバスを虜にしています。

これほどまでに高い実績を持つキッカーイーターの後継機としてリリースされたキッカーイーターII 斬風ですが、正直なところ初代と比べると少し違うルアーに生まれ変わったのかな?という印象です。

”良い、悪い”というのではなく、全体的に大きく変わっているので、もはや別物といった方が良いでしょう。

初代キッカーイーターの感覚をそのままに、後継機として期待して手に入れてしまうと、少し的外れな気持ちになってしまうかもしれません。このルアーはこのルアーで初代よりも使いやすく、一つのルアーとしては優れている所もたくさんありますが、あまりにも全体的な性能の底上げを目指しすぎてしまったためか、肝心な「個性」が失われてしまった気がします。もしかしたら名作と呼ばれた初代の背中は想像以上に大きく、そうやすやすと飛び越えられるものではなかったのかもしれませんね。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。


※詳細なカラーラインナップや価格は上記のAmazon、楽天のリンクからご確認ください。

ジャーク主体のロングビルミノーにはジャークベイトタックル、ただ巻きやポンプリトリーブ主体のクランキンミノーにはクランクベイトのタックルがマッチします。

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