独特のボディデザインがアクションの要。
ドックウォークとダイブが両立する高性能ペンシル
ストックしているハードルアーは大型衣装ケース8箱分w!ちかみやが実際に使用してのレビューとインプレションを織り交ぜながら、ルアーの外観や形状、構造からそのルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーを解説していくルアーインプレッションのコーナー。今回はハイドアップ、パイロン84ついて掘り下げてみたいと思います。
Contents
パイロン84のスペック

出典:HIDE UP様
Length : 84mm
Weight : 9g
フローティング
カラー:12色
狭きヒットゾーンを魅了するパイロン!
水中を魅了するダイブアクション
水面でパニックを起こすベイトを意識した細かなアクション
80°の浮き角度
水面で誘い水面直下で食わす!ペンシル&ミノーのハイブリッド!
逃げ惑うベイトを意識したダイブアクションにスローな浮上。浮き姿勢を80°に調整し細かな振り幅に設定することでピンスポットでもアピール可能。微弱な値からでもアタックボールが反応可能なため、波や着水の波紋などを利用したデッドステイで使用するのも有効的。アタックボールバランサー
2つのボックス状に設計されたウエイトルームにアタックボールが前・後・左・右に移動可能。2個のアタックボールが前後ランダムに移動可能なため、微弱なテンションでもルアーをアクションさせることが可能。圧倒的な飛距離も産む。
出典:HIDE UP様
パイロン84の構造と特徴
出典:HIDE UP様
ペンシルベイトのアクションを決める要素は大きく分けて3つあります。
・ラインアイの角度
・アゴの形状
・浮き姿勢
この3要素のバランスで、ペンシルベイトがどの様なアクションを得意とするのか決まります。
それを踏まえた上で改めてパイロン84を見てみると、ラインアイの角度は下向きにセッティングされていて、ドックウォーク時の距離を優先した作りになっています。アゴの形状は少し出っ張ってはいるものの、使った感触では水の抵抗を逃がす方向に作用しています。
このフロントフェイス形状をみる限りでは、スライディング幅の広いドックウォークアクションが得意でアクション自体も容易に出来る構造と言えます。

出典:HIDE UP様
パイロン84の浮き姿勢は約80度とかなり垂直に近い浮き姿勢になっています。
これはドックウォークアクションよりもダイブやピンスポットでのアクションを優先した作りで、一見すると先ほど解説したフロント部分の構造とは狙いが違っているように思えますが、パイロン84はペンシルベイトの王道テクニックであるドックウォークと高度なテクニックと知られるダイブアクションの両立を可能としたルアーなので、両方のテクニックに対応するためにこの様なセッティングになっていると考えられます。

このルアー最大の特徴でもあるややスウェイバックしたボディデザイン、実はここにダイブさせた時のアクションの秘密があります。パイロン84はダイブ中、ペンシルベイトなのにも関わらずにミノーのようなアクションをさせることが出来ますが、これはこの画像にある腰の部分が水を掴んでボディの浮き上がりを抑えつつ、その水の抵抗をアクションのパワーに変換しているからなんです。バイブレーションのヘッド部分を想像してもらえれば分かりやすいと思いますが、簡単に説明するとそんな働きをしているイメージになります。
パイロン84を使った個人的レビューと使い方のまとめ
・操作に少しコツが必要で、慣れが必要。
・トップウォーターとアンダーウォーター、2WAYの使い方が出来る
・ダイブからのライズアップアクションが非常に効果的
以上の3つがパイロン84の大きな特徴になります。
ハッキリ言いますと、浮き姿勢や浮力、ウエイトなど諸々の関係で、意図したアクションをさせるには少し慣れが必要です。特にダイブアクションは初心者の方には難しいかも知れません。足の長いドックウォークもラインスラッグをたっぷりとってアクションさせなければならないので、経験者向きのハイスペックペンシルベイトという位置付けがしっくりきます。
しかしながら、このルアーが持つダイブ後のライズアップアクションは非常に強力で、トップウォーターに出きらないバスはもちろん、このアクションでしか獲れない様な超難易度の高いバスが確実にいます。
それほどまでにこのルアーのライズアップアクションは食わせの力といいますかバイト誘発能力が高いので頑張ってマスターする価値は十分あるのではないかと思います。
以上で独特のボディデザインがアクションの要。ドックウォークとダイブが両立する高性能ペンシル、HIDE UP パイロン84のインプレッションはおしまいになります。操作が少し難しく、やや上級者の向けのペンシルベイトですがその実力は想像以上です。
ぜひ皆さんもパイロン84を使ってみて、その2WAYアクションを確かめて見て下さい。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。