タイトなロールアクションと抵抗の少ない巻き心地は絶品!
ハイバランスな設計と使いやすさが光るクランキンミノー!!
好きなルアーカラーはブラックバックチャートというマニアックなちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。そのルアーが持つ特徴的なルアーの構造と形状、実際に使用した感想と独自の解釈でルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーを解説しています。今回紹介しますのは、名作ロングビルミノーである同社のリバイアサンに足らなかった性能や使いやすさを全て詰め込みリベンジするという意味を込めて命名されたというLIVE-Xリベンジにフォーカスしていきます。
Contents
LIVE-Xリベンジのスペック
出典:メガバス様
Length : 90.5mm
Weight : 3/8oz.
サスペンド
Hook :#6×2
カラー :19色
LIVE-Xリベンジの構造と外見の特徴
リベンジの外見や内部構造などから、このルアーが持つ本来のポテンシャルを解き明かしてみましょう。”使いやすさ”と”高い実釣性能”を求めて作られたデザインは、理にかなった作りを見せています。
リップの形状
リベンジのリップ形状はロングビルミノーらしいワイドなリップデザインを持つリバイアサンとは真逆の作りになっています。先端の細くなった独特な形状のリップは、ルアーの動き出し自体は早いものの、掴んだ水をリップの両サイドから逃がしてしまうため実際のアクションはロールを前面に押し出したものになっています。引き抵抗は軽くしつつも、しっかりと釣れるアクションをするように設計してくるあたり、さすがメガバスといったところですね。
リップの角度
出典:メガバス様
メガバスといったらオイカワ(♂)カラーなのは自分だけでしょうか?
リップの角度はボディカーブに対して、その延長にくるような角度にデザインされています。一言でいうと典型的なロール重視のリップ角で、リップで受けた水流が頭(おでこ)からボディ上部に水を逃がす作りになっていて、上からの水の抵抗でスイム姿勢を保っています。潜行深度は2.3m以浅となっていますが、概ね2m前後でボートはもちろん、オカッパリでも快適に使え、フィールドやシチュエーションを選ばずに使いやすい設定になっています。
ボディ形状
リベンジのボディ内部はリベンジ専用にチューンされたメガバスお得意の多目的重心移動システムが搭載されています。独立した4ウエイトはジャークやトゥイッチに機敏に反応し、ロングビルミノー最高のトリックアクションであるキックバックを簡単に再現出来るようになっています。ボディ形状自体は水の抵抗を逃がす工夫がされたデザインで空気抵抗も少なく、必要十分なキャスタビリティーを確保し、扱いやすさに拍車をかけています。
LIVE-Xリベンジの特徴と長所
ここではリベンジが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
圧倒的な使いやすさ
少しクセの強いロングビルミノーの中で、リベンジは圧倒的な使いやすさを持っています。圧倒的な使いやすさを持った上で高い実釣性能を両立させるのは思っているよりも難しく、キャスティングフィールはもちろん、軽い巻き心地やフィールドやシチュエーションを選ばない設定は、ロングビルミノーを使ったことのない方にとって大きなアドバンテージになります。
スクーリングフィッシュに効果絶大のタイトなロールアクション
リベンジのコンセプトの中には「オールシーズンを通して活躍するロングビルミノー」というのがあります。現在リリースされているロングビルミノーは時期を選ばず使えるものがほとんどですが、リベンジの”対応度”は群を抜いています。ロングビルミノーが最も効果的な春は当然のこと、夏のサスペンドフィッシュや晩秋の低活性なバスにもその効果は絶大。様々な時期やシチュエーションで安定してバスをバイトに持ち込む事が出来ます。
クラストップを誇るロングキャスト性能
専用設計の重心移動システムを搭載したリベンジはクラストップのロングキャスト性能を持っています。先輩であるリバイアサンは90㎜で1/2ozのウエイトなのに対し、リベンジは3/8ozと、ひと回り軽いウエイト設定ながらも飛距離では引けを取りません。安定した飛行姿勢によるキャストアキュラシーと、クラス最高峰と呼べる程の圧倒的なロングキャスト性能は、一度に手早く広範囲をサーチする事が可能で、ロングビルミノーなどのファーストムービングルアーでは使いやすさという部分の性能に直結します。ストレスフリーな使いやすさをコンセプトにしたリベンジにとって高いロングキャスト性能は、ロングビルミノーとしての性能の底上げになくてはならない性能と言えるでしょう。
LIVE-Xリベンジの感想と今回のまとめ
ロングビルミノーにはジャークやトゥイッチで性能を発揮する“ジャークベイト型”とただ巻きやポンプリトリーブで本性を現す“クランキンミノー型”があります。
名作ロングビルミノーであるリバイアサンがジャークもクランキンも出来る全方位型ロングビルミノーであるのに対し、リベンジはただ巻きによるロールアクションに特化したクランキンミノーという性格を持っています。どちらかというとワイドなアクションでクランクに近いアクションのリバイアサンと、タイトなロールアクションでシャッドに近い特性のリベンジ。リバイアサンがリリースされてからリベンジが誕生するまでの6年間、メガバスのロングビルミノーは大きな変化を遂げました。
リバイアサンは操作の難しい上級者向けのロングビルミノーですが、リベンジはとても扱いやすい入門用のロングビルミノーといった印象です。操作が難しいが使いこなせばものすごく早く走ることの出来る使い手を選ぶレーシングマシンと、誰でもある程度早く走れるオートマのスポーツカーといったところでしょうか?
単純に現在の日本のフィールド状況を考えると、難しい操作もいらず、巻いているだけでタイトなロールアクションで泳ぐリベンジの方が釣果を作りやすいでしょう。
ただしそれも使い手次第。
今回紹介したリベンジが先輩名作ロングビルミノーであるリバイアサンに無事リベンジ出来たかどうかは使い手である皆さんが決めることなのかもしれませんね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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ジャーク主体のロングビルミノーにはジャークベイトタックル、ただ巻きやポンプリトリーブ主体のクランキンミノーにはクランクベイトのタックルがマッチします。
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