ハードベイトはもちろん、ライトリグであっても反応が無い地獄のようなタフコンディション。天気はもとより水温も水質も適した環境なのに周囲を見渡しても釣れているアングラーはおらず完全に手詰まり状態・・・
皆さんはこんな経験したことありませんか?
自然を相手にするバスフィッシングでは様々な要因によって「釣れやすさ」は変化しますが、1年を通してフィールドに通っていると「なぜか全く釣れない時期」があったりします。特に春から夏にかけてと夏から秋にかけてはこのような状態になりやすい傾向が強まりますが、実はこの状況はバスが特定のベイトやレンジなどの条件に集中している状態で、他のルアーやリグに全く反応しないだけだったりします。
このような状況の時に最も頼りになるハードベイトと言えば独特の立ち位置と存在感でタフコンデション時に真価を発揮するプロップベイトとなりますが、今回はそんなプロップベイトの中から抜群の実釣性能と実績を持つモデルを5つご紹介します。「タフコンデション時でも人より多く釣りたい!!」そんなアングラーさんワガママをかなえる本物のプロップベイトを皆さんの切り札の1つに加えて頂ければ幸いです。
Contents
プロップベイトとは?
プロップベイト最大の特徴と言えば水を受けて回転するプロップ(ペラ)の存在。ボディをアクションさせないでアピールするプロップベイトにとってこのパーツは、個性を決定付ける最も重要なパーツの1つと言えるでしょう。
プロップベイトとは、ボディの端に回転するプロップ(ペラというかスクリューというか)が付いているタイプのルアーを指します。プロップを搭載するこの手のハードベイトは主にフローティングモデルとシンキングモデルに大分されますが、基本的にプロップベイトと言えばシンキングモデルとなります。(フローティングモデルはスイッシャーと呼ばれます。)本場アメリカではスパイベイトとも呼ばれ、他のハードベイトには無いナチュラルなアピール力を持ちながらも一定のレンジやエリアを効率良くサーチ出来る特性はタフコンデションやハイプレッシャー下で非常に効果的で、フィールドのコンディションやシチュエーションによっては圧倒的な爆発力と実釣性能を発揮します。
プロップベイトの使い方 実力をフルに引き出すためのコツとポイントとは?
一定の条件下では、他のハードベイトを寄せ付けないほどの圧倒的な実釣性能を発揮するプロップベイト。「投げて巻く」だけで使えるシンプルな作りは実力を引き出しやすい反面、小さな違いが大きく釣果を変化させます。ここではそんなプロップベイトの実力をフルに引き出すために必要な使い方のコツとポイントを3つご紹介します。
使うレンジをイメージする
数あるハードベイトの中でも、ナチュラルなアピールを持つプロップベイトは何よりもその存在をバスに気付いてもらう事が大切。どんなに優れたルアーでも、バスが気付いていなければ意味がありません。プロップベイトは基本的に水面付近~比較的浅いレンジをリトリーブしやすいように設計されていますが、バスのいそうなレンジやバスが追っているベイトのレンジをイメージしてレンジを合わせてあげる事が非常に重要となります。
様々なリトリーブスピードを試してみる
基本はスローリトリーブを主体としているプロップベイトですが、様々なリトリーブスピードを試して見ることも本当に効果的。特に「追いかけてくるけどバイトしない」場合はリトリーブスピードが合っていない事がほとんどです。プロップベイトは繊細で、他のハードベイトほどリトリーブスピードに対する自由度が高いワケではありませんが、
・狙ったレンジをキープ出来る事
・スイム姿勢を崩さない事
この2点を守った上でのリトリーブスピードの変化は非常に効果的で有用と言えるでしょう。
プロップベイトのサイズに気を使う
プロップベイトはナチュラルなアクションと存在感を武器とするハードベイト。リアルなベイトフィッシュに寄せたシルエットは非常に有効ですが、このようなベイトフィッシュにこだわるビッグバスは大体の場合、今追っているベイトフィッシュのサイズに合わせる事が釣果を伸ばす鉄則となっています。控え目なアピール力を持つプロップベイトのようなハードベイトの場合、バスは「シルエットやボリューム感」でベイトかどうか認識している事も良くあるので、その特性を理解し、実力を十分に引き出すにはプロップベイトのサイズにこだわる事も大切な要素となります。
プロップベイトが他のハードベイトよりもサイズ展開が豊富な理由は、サイズによってバスの反応が大きく変化するからと言えます。
プロップベイトが効果的な時期や季節とは?
プロップベイトはその性質上、比較的浅いレンジをナチュラルに誘う事が出来るハードベイトとなっています。一定のレンジをスローに、効率良く探れる特性は、バスがアフターとなる5~7月くらいまでと、水温が下がり、一時期にバスがサスペンド状態になりやすい9~11月初旬までに威力を発揮します。また、この時期のバスはシャローレンジでボーっとしている事が多いためクランクベイトのように早い動きのハードベイトや、スピナーベイトのようにハイアピールなルアーに反応しにくいのも事実。バスが比較的浅いレンジにいるけど通常のハードベイトでは強すぎて反応しないような状況では、通年を通してプロップベイトが最強になる可能性があります。
実力&実績重視!おすすめのプロップベイトランキングTOP5
ここでは私が実際に使用し、「これは絶対におすすめ!」と感じたプロップベイトをランキング形式で5つご紹介します。一見するとシンプルな構造を持つプロップベイトではありますが、ところどころで触れているようにプロップベイトは小さな違いが大きな性能差となって現れやすいハードベイトの代表格。しっかりと特性を理解して使い分ける事が釣果への最短ルートとなります。
第5位 エバーグリーン プロップマジック
しっかりとしたウエイト設定で使いやすくトラブルレス!
スペック
🔹Length:75mm 95mm
🔹Weight:8g 15g
プロップマジックは、ただ巻くだけでバスを引き寄せるほどのアピール力を持つ反面、喰わせの実力も優秀なプロップベイトです。2ウエイトのマグネット重心移動システムを搭載することで、この手のルアーでは犠牲となりやすいキャスタビリティーを強化したボディ構成は一般的なベイトタックルでストレス無く使用する事が可能。ボディサイズに対しやや大きめのシングルプロップとする事でプロップの無い前側からしっかりとバイトするバスが多くなり、ランディング率がアップするというこだわりの作りはトラブルも少なく、プロップベイト初心者にもうってつけの仕上がりになっています。
第4位 HMKL K-I Mac65
クラストップのナチュラルアクションでバイトを引き出す最終兵器!
スペック
🔹Length:65mm
🔹Weight:4.1g
他のプロップベイトと比べ、ひと回り小さく感じるシルエットと小型のプロップで、クラストップのナチュラルアクションを持つK-1 Mac65は、動くルアーに反応しないバスに口を使わせるべく開発されたハードベイト。ペラが回転してもボディは動かないようにすることにより、水中姿勢を水平にすることによって生み出したアクションはまさに本物のベイトフィッシュさながらの存在感を放ち、スレ切ったバスでさえもバイトに持ち込めるだけの力を持っています。また、さらに食わせにフォーカスしたファクトリーチューニングモデルのPROP KING 65 S ( プロップキング 65エス ) は、超デッドスローリトリーブでも静かにレスポンス良く回転する透明の樹脂製ペラを採用し、シビアなコンディションの魚にも口を使わせるスーパースローシンキングタイプのプロップベイトとなっています。
第3位 ダイワ ガストネード
プロップベイトの基本を高次元で融合したエリートモデル!
スペック
🔹Length:70mm 88mm 110mm
🔹Weight:5.5g 6.6g 8.5g 16.3g
投げて巻くだけだからこそ細部の作り込みが大きな差になりやすいプロップベイトの中でも狙ったレンジをスローに引くことができ、使いやすさと実釣性能を両立させたガストネードは、ヘッド部分にウォータースルーギル構造を採用し、ルアーの状態がわかりにくいプロップベイトにわずかに引き抵抗をプラスする事で長時間の使用でも集中して使い切る事の出来るプロップベイトに仕上がっています。極薄に設計されたペラはデッドスローに引いてもしっかり回転するほどのレスポンスを持っているのでリトリーブスピードに対しての自由度が高く、豊富なウエイト展開とサイズ設定は様々なフィールドで実力を発揮します。
第2位 DUO スピンベイト
潜在能力はクラストップ!本場アメリカを制したマネーベイト!!
スペック
🔹Length:60mm 72mm 80mm 90mm
🔹Weight:4.5g 6.4g 6.7g 9.4g 10.5g 15g
多くのモデルをリリースするDUOのプロップベイトは、ローインパクトなスリムボディを高比重設計する事によりクラストップレベルの飛距離と使いやすさ、浮き上がりにくいボディ形状で優れたレンジキープ能力を持っています。その中でも中核となるスピンベイト80は総合的な性能とバランスの比率が素晴らしく、絶妙な角度と絞りの調整によりスムーズな回転を実現したプロップが生み出す波動は、本場アメリカのトップトーナメントでも活躍したことをはじめ、国内のメジャーフィールドでもたくさんの実績を積み上げているモデル。
大規模フィールドから野池、更には急深なリザーバーまで、広範囲にプロップベイトの威力を発揮する特性は確実に「名作」と呼ばれる実力を有しています。
第1位 ティムコ ステルスペッパー
実力、実績はトップクラス!プロップベイト界を代表する名作!
スペック
🔹Length:55mm 70mm 110mm
🔹Weight:3.8g 5g 15g
リリース以降様々なフィールドでケタ外れの実績を積み上げてきたステルスペッパー。非常にハイレスポンスな特性を持つステンレスバネ材を使用したオリジナルプロップはデッドスロー~ファストリトリーブまで様々なリトリーブスピードでしっかり回転します。固定式低重心ウエイトを採用し、どんなリトリーブスピードでも安定するボディバランスは無防備かつナチュラルなベイトフィッシュさながらのアクションで、スプーキーなビッグバスでも魔法のようにバイトに持ち込める高い実釣性能を発揮。他を寄せ付けない圧倒的な実績と実釣性能は、まさにキング・オブ・プロップベイトと呼ぶにふさわしい仕上がりとなっています。
タフコンデション時の救世主!おすすめのプロップベイトランキング TOP5 最後に・・・
プロップの回転が作り出す落ち着いたアピール力と、バスに違和感を与える事無くバイトに持ち込めるナチュラルさを合わせ持つプロップベイトの特性は、このルアーだけが持つ大きな特徴となっています。数あるハードベイトの中でもかんたんに一定のレンジをキープする事が可能で、中層をスロー&ナチュラルにリトリーブ出来る作りはまさに本物のベイトフィッシュそのもの。セレクティブなバスを次々とバイトに持ち込める性質は他のハードベイトにないものがあります。現在では各メーカーから様々なモデルがリリースされていますが、時としてクランクベイトやスピナーベイトなどにも負けないような爆発力は、このルアーが優秀なサーチベイトである何よりの証拠と言えるでしょう。単独での使用はもちろん、フォローベイトとしてもトップクラスの実力を持つプロップベイトの本当の魅力は実際に使い込んで見ないとわかりません。単純なようで実は奥が深いプロップベイトの実力を、次は皆さんの手で引き出してみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
プロップベイトや小型ハードベイトの実力を引き出すタックルセッティングの記事はこちら!!


