大柄なボディに詰め込まれたたくさんのギミック!
細部に至る作り込みで性能をブラッシュアップした個性派ロングビル!!
しまっておいたハズのロングビルミノーボックスが1つ見つからないちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。そのルアーが持つ特徴的なルアーの構造と形状、実際に使用した感想と独自の解釈でルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーを解説しています。今回は、デプスのリリースするロングビルミノー、バリソンミノーロングビルを掘り下げていきます。
Contents
バリソンミノーロングビルのスペック
出典:デプス様
Length : 130mm
Weight : 26.5g
スローフローティング
Hook :#4×3
カラー :12色
バリソンミノーロングビルの構造と外見の特徴
バリソンミノーロングビルの外見や内部構造などから、このルアーが持つ本来のポテンシャルを解き明かしてみましょう。ピーキーなセッティングだったオリジナルとは違い、ロングビルミノーとしての性能に特化したこちらのモデルは安定感のある作りになっています。
リップの形状
出典:デプス様
バリソンミノーロングビルのリップ形状はロングビルミノーらしいワイドなリップデザインで理想的な形をしています。幅広なリップは障害物回避能力が高くバイトチャンスを倍増させる効果があり、非常に頼りになります。ここまで大型のボディとリップでは巻き抵抗がとても大きくなりそうですが、リップをベントさせることと付け根部分をオフセットさせることで抵抗を逃がし、必要最低限の水圧で大柄なボディをアクションさせられるだけの動力を確保する工夫がされています。
リップの角度
出典:メガバス様
リップの角度は他のロングビルミノーと同じく、ボディカーブに対して、その延長にくるような角度にデザインされています。ロングビルミノーの基本とも言えるロール重視のリップ角で、リップで受けた水流がボディ上部と左右に抜ける作りになっていて、安定したスイム姿勢を保っています。潜行深度は2.5~3.0mとなっていますが、使い方やタックルセッティング次第では4mラインに到達出来る驚異の潜行能力を持っています。
ボディ形状
ボディの形状自体はオリジナルモデルであるバリソンミノーとほとんど変わりません。
やや体高のあるフラットサイド気味のボディを採用し、ラウンドボディに比べ強いフラッシングと水押しで高いアピール力を誇るこの形状は、バリソンミノーロングビルが得意とするロールアクションと非常に相性が良いボディ形状になっています。オリジナルモデルと違う部分は同社お得意のスプリングウエイトが追加されている部分で、大きく揺さぶられた際に内壁を叩くノックサウンドやポーズ時に響き渡る生命感のあるマイクロバイブ波動でバイトチャンスを確実に広げてくれます。
バリソンミノーロングビルの特徴と長所
ここではバリソンミノーロングビルが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
他のロングビルを圧倒する大柄なボディ
90㎜~110㎜クラスが多いロングビルミノーの中で、130㎜もある大柄なボディーはそれだけで個性と呼べます。大きなボディはアピール力が高く、その分集魚効果に期待が持てますが、無駄に大きくしてしまうとキレイにアクションさせる事が難しくなります。バリソンミノーロングビルはそのあたりのバランスを上手く調整し、様々な工夫でレスポンスの高いアクションとボディサイズを両立させています。
最大4mオーバーを誇る高い潜行能力
バリソンミノーロングビルは最大で4mオーバーの潜行能力を有していますが、大型のボディを持つロングビルミノーが4mラインに到達する時点で他には無い性能と言えます。
ルアーというのはボディサイズが大きくなればなるほど水の抵抗が増え、潜りにくくなります。一定のレンジまで潜らせるためにはディープクランクのような大きくて抵抗の強いリップを備えなければなりませんが、バリソンミノーロングビルはボディのバランスと浮力の調整で驚異的な潜行能力を手に入れています。
様々なギミックが生み出す独特のアクション&アピール
デプス独自のギミックであるスプリングウエイトシステムや、バリアブルバランサーが前後へスライドする可変重心による影響で、バリソンミノーロングビルはステイ中でも変則的なアクションが発生します。低音域のバンピーサウンドによって周囲のバスにもアピールしやすく、バイトさせるためのキッカケを作ってくれます。
バリソンミノーロングビルの感想と今回のまとめ
大柄なボディが特徴的なバリソンミノーロングビルは、典型的なクランキンミノーでただ巻きやポンプリトリーブでその真価を発揮します。巻きスピードへの適応範囲は広く、様々なスピードレンジに対応する事が可能で、一定の使いやすさを持っています。4mレンジまで到達出来る性能は確かに特筆モノですが、琵琶湖のようなビッグフィールドや急深なリザーバーで、ボートフィッシングするならならまだしも、オッカパリではほとんどメリットが無く、宝の持ち腐れになってしまいます。しかしながらステイ中にみせる小さな自発的アクションはとても有効で、止めているとどこからかバスが湧いてくる事が多々あり、その部分には非常に可能性を感じます。止めてみせる事がこのルアーの開発コンセプトだそうで、それはそのままロングビルミノーの基本でもあったりします。
上記した理由で、本当の性能を発揮させるには”使う場所とシチュエーション”が限定されるルアーではありますが、このルアー自体の特性で、反応する魚は確かにアベレージサイズよりもひと回り大きなバスが多く、とてもロマンが詰まったロングビルミノーと言えます。
大柄なボディに詰め込まれたたくさんのギミックと細部に至る作り込みで性能をブラッシュアップした個性派ロングビルミノーのバリソンミノーロングビル。
気になる方は一度その性能をご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
※詳細なカラーラインナップや価格は上記のAmazon、楽天のリンクからご確認ください。
ジャーク主体のロングビルミノーにはジャークベイトタックル、ただ巻きやポンプリトリーブ主体のクランキンミノーにはクランクベイトのタックルがマッチします。
それぞれのおすすめタックルセッティングはこちら!!

