適度なスナッグレス性能と程よいアクションバランスが◎!
カバー周りからオープンウォーターまで活躍する名作シャローランナー!
元トーナメンター兼フィールドテスターのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は数あるシャロークランクの中でも、最もオーソドックスな性格を持つ名作シャローランナー、ボーマーのモデル2Aにフォーカスし、その特徴と実力、使い方を解説していきます。
Contents
ボーマー モデルA 2A (B02A)のスペック
Length : 54.0㎜
Weight : 7.0g
フローティング
Hook :#6×2
カラー:24色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ボーマー モデルA 2Aの構造と外見の特徴
ここでは2Aの持つ主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
ボーマーのリリースするモデルAシリーズの大きな特徴の1つと言えば、ハートリップと言われる細身のリップ形状と言えるでしょう。先端が鋭角的で細長い形状のリップはリップラップやゴロタなどのボトム変化はもちろんの事レイダウンやウィード等のベジテーションにも強く、ストラクチャーに接触した際に見せる独特のエスケープアクションはモデルAシリーズが持つ大きな魅力と言えるでしょう。
リップの角度
また、設定された潜行レンジは使い勝手の良い1m前後。極めてベーシックなセッティングは巻きスピードに対する評価ストライクゾーンも広く、使用するシチュエーションを選ばず幅広い状況に対応します。
ボディ形状
クランクベイトとしてはやや細身なイメージながらも必要最低限の浮力とキャストしやすい十分なボディウエイトを有し、名作と言われる4Aや6Aと共通のボディ形状を持つ2Aのボディデザインは、ボーマー社のリリースする他のモデルと同じくラトルを備えただけのシンプルな内部設計と肉厚で高い耐久性を備えたボディとなっています。クランクベイトとして王道ながらもオーソドックスなセッティングは非常に使いやすく、モデルAシリーズがリリースされて以降、長きにわたってベストセラー続ける最大の要因にもなっています。
ボーマー モデルA 2Aの特徴と長所
10年ほど前に生産されていたモデルAのグリッターカラーには、少数ながらノンラトルモデルが存在します。不良品の類になるので流通量は非常に少ないですが、ノンラトルモデルは通常のモデルと比べて浮力が高く、アクションも秀逸。探してみるのも面白いかもしれません。
ここではモデル2Aが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
やや落ち着いたアクションでプレッシャーにも強い!!
アメリカンクランクと言えばファットなボディで強烈に水を押し、広範囲に猛烈アピール!と言ったイメージが先行しますが、モデル2Aはバランスの良いウォブロールアクションがが最大の特徴。様々な状況のバスに対して効果的なアクションは、タフ化が進む国内のフィールドでも非常に有効で、オープンウォーターでもバイトに持ち込めるほどのバーサタイルな仕上がりは、今でも第一線で活躍するに十分な実力を持っています。
予想以上に優秀なスナッグレス性能!!
ボディサイズに対してやや小さく感じるリップにもかかわらず、モデル2Aはカバークランキングでも使えるほどの高いスナッグレス性能の持ち主。イメージ以上に優秀なスナッグレス性能はボトムに点在するゴロタやリップラップなどのハードボトムはもちろん、レイダウンやちょっとしたベジテーション系ストラクチャーにも強い特性を発揮し、様々な場面で大きなメリットを生み出します。また、ストラクチャーにタッチしても大きくコースを外さない絶妙なボディバランスは、オートマチックに障害物をかわしやすく、ストライクゾーンが狭いタフな状況でもバイトに持ち込む事が可能です。
ストラクチャー接触時に見せる独特のエスケープアクション!
ボーマー社のモデルAシリーズが持つ特徴的なハートリップは高いスナッグレス性能を発揮するだけでなく、ストラクチャーにコンタクトした際に独特のエスケープアクションを発生させる事で有名です。角ばった部分の無いスキニーなリップ形状は障害物にタッチすると、スクエアリップを持つクランクのように跳ね上がる事なくヒラを打って回避します。大きくリトリーブコースが変わらない性質は特にカバー周りで強く、プレッシャーでカバーに入り込んだバスをリアクションバイトさせるほどの力を発揮します。
ボーマー モデルA 2Aの感想と使い方 まとめ
モデルAシリーズと言えば、リアヒートンと呼ばれるオールド物が有名ですが、現行モデルと比べると全くの別物と言える様なアクションを見せてくれます。現代の技術力を持ってすればそれほどコストを掛けずに再現可能だと思うのですが・・・どころかのメーカーさんで復活させてくれないかな?
小学生から中学生にかけて、アメリカンルアーに対する私の評価は、「まともに泳がない産廃」と言ったような辛口の物でした。今になって思い返せば井の中の蛙も甚だしい思い込みですが、そのイメージを一新してくれたのが今回紹介したボーマーのモデルAシリーズとなっています。特に2Aに関しては1m前後のダイビング性能とオカッパリで使いやすく、優れたスナッグレス性能とコストパフォーマンスで私の一時代を築いてくれました。今回もこの記事を書くにあたり、最新ロットの2Aを用意しテストしましたが、そのパフォーマンスは今でも健在。野池などの小規模フィールドはもちろんの事、やや全体水深の浅くステイン気味の水色が基本となる水系では、その力を十分に発揮してくれるでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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