破格のアピール力はスイムベイトクラス!!
ビッグミノーカテゴリーを確立し、その破壊力を知らしめた立役者!
実はビッグミノージャンルを長年シークレットの一つにしていたちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。そのルアーが持つ特徴的なルアーの構造と形状、実際に使用した感想と独自の解釈でルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーを解説しています。今回はO.S.Pがリリースするビッグミノー、ルドラについてインプレションしていきます。
ルドラは2005年にリリースされ、”ビッグミノー”というカテゴリーの火付け役になったルアーです。そのサイズ感と、当時は特化したルアーがなかった事などからそれまでほとんど注目されなかったこのジャンルに、誰にでも使いやすくて手軽に釣果に結びつけられるこのビッグミノーの登場はとても衝撃的なものでした。当時、ラパラのハスキージャークHJ12や14のリップを自分で削り、密かにビッグミノーゲームを楽しんでいたちかみやもルドラの登場には心が踊ったのを今でも良く覚えてます。今回はビッグミノーというジャンルを開拓し、その破壊力を世に知らしめたルアー、ルドラについて掘り下げてみたいと思います。

出典:ラパラ様
Contents
O.S.P ルドラ(SPモデル)のスペック

Length : 130.0㎜
Weight : 20.0g
サスペンド
Hook : #4×3
カラー :37色
O.S.P ルドラの構造と外見の特徴
O.S.Pルドラの外見や内部構造などから、このルアーが持つ本来のポテンシャルを解き明かしてみましょう。このルアーにはビッグミノー先駆者としての特徴がたくさん詰まっています。
リップの形状

出典:O.S.P様
O.S.Pルドラのリップは標準的な形状と言えますが、ボディサイズに対してはややワイドになっていて、しっかりと水を掴みやすく設計されています。こうすることでアクションが安定し、イレギュラーなアクションが減るのでただ巻きで重要な直進安定性が増加します。O.S.Pによれば、リップはどんなジャンルのルアーでも、一様に薄ければ良いというものではなく、腹を見せるほどのロールを伴ったフラッシングダートと、超ハイピッチなただ巻きを両立するために、最良の素材と形状を選択したとされています。
リップの角度
リップの角度は通常よりも少し寝かせた角度にセッティングされています。これは必要以上の水を逃がし、ただ巻き時のロールアクションとレスポンスの向上を狙ったもので、大柄で重いルドラのボディをキレイにアクションさせる事に貢献しています。最大到達深度は2mちょっとに設定されていて、早春にいち早くファーストブレイクに上がってくるバスにアジャストさせやすくなっています。
ボディ形状
ボディ形状は同社お得意のハニカムスーパーHPボディを採用しています。このボディ構造は軽量化と剛性UPに大きく貢献し、同時にレスポンスUPにもつながります。フルフラットなボディはラウンドボディとは比較にならないフラッシングと水押しを発生し、高いアピール力を誇ります。
また、ボディ内部の構造やウエイトの種類、その設置方法も各モデルによって独自の設計がされていて、それぞれのモデルがパフォーマンスを発揮しやすいセッティングになっています。
O.S.P ルドラの特徴と長所
ここではO.S.Pルドラが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
スイムベイト級のアピール力とバイト率の高さ
O.S.Pルドラの一番の特徴はその大きなボディとレスポンスの良いアクションによるアピール力の高さでしょう。フルフラットボディが作り出すフラッシングと強い水押しはまるでスイムベイトのように強力で、カバー内や広範囲に散ったバス達を引き寄せ、その本能に強く訴えかけます。
また、高アピールでありながら細見ボディを有するルドラはバイト率の高さも見逃せません。スイムベイトと比較して、チェイスして来たバスが途中で諦めてUターンせずにバイトしやすいのもルドラの特筆すべき特徴と言えます。
大柄なボディにも関わらず多彩なアクションが可能
通常のルアーはボディが大きく、重くなるほどアクションレスポンスが低下してアングラーに負担をかけ、器用さを失いますが、ルドラは基本設計とボディバランスが素晴らしく、110㎜クラスのジャークベイトと変わらない様な操作性を持っています。極めて身体能力の高いルドラはビッグミノーお得意のただ巻きからジャークやトゥイッチはもちろん、ストップ&ゴーやポンプリトリーブまで、ミノーに必須とされるほとんどのアクションに対応する事が出来ます。
様々なスピードに対応できるレスポンスの高さ
ただ巻きで使用するルアーにとって、あらゆる巻きスピードに対応できる対応力は良いルアーと評価される上で必須の性能となっています。使えるスピード幅が広ければ広いほど一つのルアーでカバー出来る範囲が広がる訳ですが、ルアーと言うのは基本的にサイズが大型化すればするほど自重が重くなってレスポンスが低下するので、結果的に対応出来る幅が狭くなってしまう事がほとんどです。しかしながらルドラは、計算しつくされたボディバランスと設計によって見事にこの法則をクリアし、霞ヶ浦では定番となっているビッグミノーの早巻きかデッドスローリトリーブまで、様々な巻きスピードに対応出来る程のレスポンスを有しています。
O.S.P ルドラを使った感想と使い方のまとめ
破格のアピール力はスイムベイトクラス!!ビッグミノーカテゴリーを確立し、その破壊力を知らしめた立役者!O.S.Pルドラのルアーインプレッションは以上でおしまいとなります。今回のまとめとして、もう一度このルアーの特徴を振り返ってみましょう。
・スイムベイト級のアピール力とバイト率の高さ
・大柄なボディにも関わらず多彩なアクションが可能
・様々なスピードに対応できるレスポンスの高さ
この特徴を理解して有効なシチュエーションでルドラを使ってあげるようにすれば、より効率良く釣果を伸ばすことが出来ます。
基本性能とアピール力が高く、操作性も高いルドラは現在リリースされているビッグミノーの中で間違いなくトップの性能と実力、そして実績を持っています。ビッグミノーのシーズンといえば早春と秋というイメージですが、実際には年間を通して有効なメゾットで、特にアフター以降では時として強力なパターンとして、他を寄せ付けない強さを発揮する事があります。ルドラはただ巻きで使う事が多く、その日のコンディションに合わせて巻きスピードを変える事が非常に重要になります。ちかみやはジャークベイトとしても使いますが、ジャーキング自体の難易度はかなり高く、慣れが必要なレベルです。ジャークベイトの経験が浅い方は非常に疲れる上になかなか上手くアクションさせられないと思うので、ただ巻きのワンポイントとしてジャークやトゥイッチを織り交ぜ、思い通りにアクションさせる事が出来るようになったら徐々に比率を高めるようにしましょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
※詳細なカラーラインナップや価格は上記のAmazon、楽天のリンクからご確認ください。
ジャークベイトの使い方やオススメのタックルセッティングはこちら!!

