優秀なスナッグレス性能はカバークランキングにうってつけ!
ストレスフリーな使用感でシャロークランクの基本が詰まった永遠のスタンダード!
元トーナメンター兼フィールドテスターのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は極めてベーシックなスペックながらも優秀なシャロークランクとして古くから親しまれる永遠のスタンダードモデル、ボーマーのスクエアAにフォーカスし、その特徴と実力、使い方を解説していきます。
Contents
ボーマー スクエアA B05SLのスペック
ちかみやコレクションその1 オールド スクエアA B05SL
Length : 50.0㎜
Weight : 10.0g
フローティング
Hook :#6×2
カラー:13色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
ボーマー スクエアAの構造と外見の特徴
ここではボーマー スクエアAの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
スクエアAのリップ形状は名前の通りスクエアかと思いきや、実はコーナーを切り落としたコフィンリップとなっています。一般的なコフィンリップと比べてスクエアに近い形状のリップはしっかりと水を掴んで高浮力なボディをアクションさせるだけでなく、カバーにコンタクトした際は角の無いコフィンリップらしく、つんのめる事なくスルスルと抜ける様にカバーを回避し高いスナッグレス性能とバイト誘発力を持っています。
リップの角度
フロロ16lbで約3ft(90㎝)のダイビング性能となるスクエアAのリップ角度は、オーソドックスな角度ながらキャスタビリティー性能とアクション、そして優秀なスナッグレス性能をバランス良く持ち合わせたセッティングになっています。また、ノーズアイとする事で最大限リップで水を受けるシャロークランク定番のセッティングは適度な巻き抵抗とアクションで初心者からエキスパートまで使いやすく、スクエアAが高い評価を受ける要因の1つとなっています。
ボディ形状
重心移動システムや特殊な内部構造を持たないスクエアAのボディ形状は非常にシンプル。ラトルを備えただけのファットなボディデザインはとても浮力が高いだけでなく、#6のフックをしっかりとカバーし、優秀なスナッグレス性能を発揮します。また、シャロークランクとしてバランスの良い作りはキャスタビリティー性能も必要十分確保されており、通常運用ではストレスを感じる事がありません。
ボーマー スクエアAの特徴と長所
ちかみやコレクションその2 廃盤モデルのスクエアA B06SL 5/8oz
ここではボーマー スクエアAが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
非常に優秀なスナッグレス性能!!
非常にワイドなコフィンリップとハイフロートでファットなボディデザインを持つスクエアA最大の特徴と言えば、やはり優秀なスナッグレス性能と言えるでしょう。決してハイピッチでは無く、しっかりと水を押すアクションはカバー周りや濁りの中でもアピールしやすく、まさにカバークランクにうってつけ。スタンプやレイダウンといったカバーはもちろんの事、ボトムに点在するゴロタやリップラップなどあらゆるシャローカバーに対し高いスナッグレス性能を発揮する特性は、これからカバークランキングのスキル上達を狙うアングラーさんの入門ルアーとして強い味方になってくれます。
とにかく使いやすい!まとまりのあるトータルバランス
スクエアAは非常にシンプルな内部構造ながら、ストレスを感じる事のないキャスタビリティー性能と、優れたスナッグレス性能、程よい巻き心地で、数あるシャロークランクの中でもトップクラスの使いやすさを持ったクランク。どの性能を抜き出して見てもトップクラスというワケではありませんが、全ての性能が平均以上でまとまっているスペックは、使うフィールドやシチュエーションを選ばないどころか、初心者から上級者まで、その実力をかんたんに引き出す事が出来ます。
思いっきり使い込めるコストパフォーマンス!
現在リリースされている国産ハードベイトが平均して1500円以上、高価なモノでは2000円を超える事が日常化している昨今、800円以下で入手出来るほどのコストパフォーマンスはスクエアAが持つ圧倒的なメリットと言えるでしょう。特にハードベイトはいかにベストなスポットに一発でキャスト出来るか?が大きく釣果を左右しますが、安価なスクエアAであれば思い切ってカバーを攻略する事が可能。結果的に釣果を伸ばしやすいスクエアAは使用しているアングラーさんとの信頼関係を築きやすく、クランクマニアの間で「最強の特攻隊長」としてその名を広めています。
ボーマー スクエアAの感想と使い方 まとめ
廃盤となっているB06SLは5/8oz表記ながらも実際には1/2ozしかないのは有名な話。たくさんのフォロベイトを生み出した実力は本物であり、現在では中古ルアーのコーナーで見かけたらバスよりもアングラーが即バイトするほどのキラークランクとなっています。
カバークランキングというテクニックがより身近になり、様々なシャロークランクがリリースされている最近では、正直なところスクエアAより優秀なシャロークランクはたくさんあるのが事実。私的にも決して1軍ルアーというワケではありませんが、シャロークランクが効果的な時期だったり、カバークランキングをする機会に恵まれるとついついBOXに忍ばせてしまいます。国産の高性能シャロークランクは時として非常に効果的なシチュエーションがある反面、少し状況やタイミングがズレてしまうと威力が半減してしまうモノがほとんどで、「釣れるタイミング」よりも「釣れないタイミング」の方が多いですが、スクエアAはどんなシチュエーションでも、どんなタイミングでも安定した釣果を叩き出せるという他のモデルには無い特性を持っています。アメリカンクランクはフック交換だったり、トゥルーチューンしたりしないと実力を発揮しない事もある手のかかるルアーですが、コストパフォーマンスにも優れ、長年に渡って様々なクランカーから愛され続けたスクエアAの実力は紛れもなく本物です。カバークランキングの楽しさを教えてくれるアメリカ生まれの特攻隊長を、皆さんのBOXにも迎え入れてみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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