バス釣りの本質集 PR

ちかみやの厳寒期攻略 ジャークベイトのすすめ 

シーズンを通して最も厳しい時期となる厳寒期。バスの活性も底を打つこの季節に有効となるルアーといえば何が思い当たりますか?最有力と言えるのはディープレンジを効率良くサーチ出来るメタルバイブを筆頭とする方が大多数と言えるでしょう。その他にもストップ&ゴーやトゥイッチを駆使してスローに誘えるサスペンドシャッド、人によってはタイニーサイズのワームを用いたダウンショットに自信をのぞかせる方もいるかもしれません。もちろんフィールドの状況によって有効となる釣り方は変化しますが、今回は私が厳寒期に最も信頼を置くジャークベイトについて紹介したいと思います。

先生
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今回の記事は私の経験を基にした攻略法となります。厳寒期をどう攻略すべきか思い悩んでいる方の参考にしていただけると幸いです。

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ジャークベイトが厳寒期に有効となる理由

この時期、どこのフィールドでもメインベイトとなっているのは、ワカサギやクチボソなど6~10㎝前後の小型シャッド類。このことからもジャークベイトが有効な手段となり得る可能性が高まります。メインベイトよりも10~15%ほど大きなジャークベイト(例えば10㎝前後のベイトフィッシュがメインならジャークベイトは11㎝程度のボディ長)が経験上高い実績を上げています。

いくら「ジャークベイトが厳寒期に有効」言われても、その理由を知り納得出来なければ信用して使い続ける事は到底出来ないでしょう。厳寒期のジャークベイトは信じて使い続ける事が絶対条件。ここでは私の考えるジャークベイトが厳寒期に有効な理由をご紹介します。

①季節風に強いキャスタビリティー性能

西高東低の冬型気圧配置が強まる厳寒期は、基本的に強風との付き合いになります。いくら高性能なハードベイトでも、バスのいるポジションまでアプローチ出来なければ意味がありません。特に低水温期のバスは思っている以上にストライクゾーンが狭いのも事実。流線形で空気抵抗も少なく、重心移動システムを搭載し、逆風すらも切り裂いてプロダクティブゾーンを直撃出来るジャークベイトの高い基本性能は、厳しい条件下のアングラーを強力にサポートしてくれます。

②ハードベイト特有のハイアピールアクション

プレッシャーの掛かった場面やハイシーズンでは仇となりやすいハードベイトのハイアピールアクションですが、アングラーも激減しプレッシャーの抜ける厳寒期には非常に有効となります。水温が下がるにつれてディープに落ちるバスはルアーに触れる機会も無くなり、再度シャローを意識するタイミングではプレッシャーも皆無となって素直にルアーに反応するように。早春にウィグルワート等のハイアピールクランクが効果的になるのもこの原理が根底にありますがジャークベイトでもそれは同様です。また、厳寒期にはプロダクティブゾーンに入ってくるアクティブなバスが極端に少ない状況がほとんど。射程圏内に入ったヤル気のある数少ないバスに効率良くスピーディーにアピールしてバスを引き付け、気づかせてバイトさせられるのは、ハイアピールなジャーキングアクションを備えたジャークベイトならではと言えるでしょう。

③リアクションバイトも誘発出来るジャーキングアクション

ジャークベイトといえば強烈なフラッシングを伴うジャーキングアクションが特徴的。広範囲のバスに効率良くアピール出来るこのアクションは、少ない移動距離で大きく水を動かすためリアクション効果も高く、食性では口を使わないバスの本能を強烈に揺さぶってバイトに持ち込む事が出来ます。

④アクティブなバスのいるエリアを直撃出来るレンジ設定

基本的なジャークベイトの有効レンジ設定は1m~2m前後。どこのフィールドでもおおむねファーストブレイクはこのあたりの水深になります。シャローエリアに隣接するファーストブレイクは厳寒期から早春にかけてアクティブなバスが最もコンタクトしやすいポイントとなり、この時期釣果を伸ばすには外す事の出来ない有望エリア。最も有望なポイントを最も効果的に、効率良く攻略出来る基本設定もジャークベイトの強みとなります。

⑤ストップ&ゴーでスローなバスにも完全対応

バスは変温動物。当然水温が下がれば動きも遅くなって思うようにルアーに反応出来なくなります。クランクやスピナーベイト等で反応が遠ざかるのも単純にバスがルアーを追いきれなくなる、早い横移動に追いつけなくなる事が理由となりますが、ジャークベイト(特にサスペンドタイプ)は水中でストップさせ、バスが距離を詰める(追いつく)タイミングを作る事が出来ます。この水中で止める事(有効となるレンジで止める)が出来るというのがジャークベイト最大の特徴であり、厳寒期に最も効果的となる強みと言えるでしょう。他に同様の性質を持っているのはシャッドくらいですが、アピール力やキャスタビリティー性能など総合性能を考えれば、ジャークベイトがいかに厳寒期に有望であるかを知ることが出来ます。

⑥ハードベイトならではの高いフッキング成功率

バスがスローモーとなる低水温期やタフな状況下では、おのずとバスのバイトも浅くなります。厳寒期はそもそもバスからの反応が少ないので、数少ないバイトをいかに取りこぼさずに釣果につなげるか?が重要となります。特にソフトベイトを用いたワーミングではこの傾向が強くなり貴重なバイトをフックアップ出来ない場面もしばしば。トレブルフックが2~3個もついているジャークベイトならば多少消極的なバイトでも、オートマチックに、しかも高確率でバイトを乗せる事が出来ます。

⑧厳寒期のメインベイトにベストマッチ

厳寒期のメインベイトは十中八九ワカサギやクチボソなど、どちらかというと低水温に強い小型シャッド類となります。特にシャローエリアが隣接するファーストブレイク付近では他の可能性を考える必要がなくなるほど同種のベイトフィッシュ達が切っても切り離せないようになり、そのサイズ感は一般的なジャークベイトとベストマッチ。複数の群れで行動する彼らの中で存在感を示すには、メインベイトのアベレージサイズよりも10~15%ほど大きめのジャークベイトを選ぶことが釣果を底上げする秘訣となります。6~7㎝のメインベイトには8~9㎝ボディのジャークベイトを、8㎝以上のメインベイトなら11㎝ボディのジャークベイトをチョイスすれば、厳寒期とは思えない破格の釣果をその手におさめる事が出来るでしょう。

おすすめのジャークベイト

 

数あるジャークベイトの中で、私が最もおすすめするジャークベイトはメガバスのVISION 110ONETEN(ワンテン)一択。本場アメリカのトーナメントシーンはもちろん、国内でも有数のジャークベイト使いがこぞって愛用するワンテンには以下の魅力があります。このジャークベイトの持つ特性を十分理解して使い込めば、その実力を余すところなく引き出す事が出来るでしょう。

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カラーはワカサギなどのナチュラル系はもちろん、テーブルロックやマットタイガーなどのハイアピールなカラーも意外なほど高実績でおすすめです!

①圧倒的なキャスタビリティー性能

各メーカーが本腰を入れてリリースするジャークベイト群の中でもワンテンのキャスタビリティー性能はトップクラス。シンプルながらもクセの無い重心移動システムと他のジャークベイトよりも空力抵抗に優れたボディフォルムは使い手を選ばず、常に優れた性能を発揮してくれます。

②絶妙なスローフローティング設定

サスペンドがデフォルト設定となる事が多いジャークベイトですが、ワンテンは珍しくスローフローティングセッティングに仕上げられており、この特性が他のジャークベイトには無い大きな特徴の1つとなっています。通常のサスペンドジャークベイトはジャーキングをするたびにどんどん潜って行ってしまうため、レンジコントロールに細心の注意を払う必要がありますが、ワンテンのスローフロート特性はポーズの時間を少し長めに取るだけでオートマチックに潜行レンジを修正してくれます。また、ほぼほぼサスペンドに近いスローフローティング仕様はサスペンドと違って浮力の調整もしやすく、ラインアイへのスナップ追加やスプリットリングのサイズを調整するだけで、浮力の調整やサスペンド時のちょっとした姿勢の変更も可能としています。

③アングラーのイメージ通り動くレスポンス性能

ワンテンで特筆すべき最後の特徴は、非常に高いレスポンス性能と言えるでしょう。ジャークベイトの中にはある程度の強さでジャークしないと理想的なアクションを発揮しないモノや、強くジャークしてしまうとたちまちアクションが破綻してしまうモノがありますが、ワンテンはアングラーのジャークアクションにどこまでも追従してくれるボディバランスとレスポンスを有しています。集中力が低下し、多少ラフに操作してしまった場合でも小さなジャークには移動距離を抑えた控え目トゥイッチ、大きなジャークにはダイナミックなジャンピングダートと自在に使い分けられる操作性能はまさにアングラーの意図を汲み上げるハードベイトの鏡と言えます。天候やシチュエーション、フィールドコンディションでアピール力やその質を、アングラーの操作1つで手軽に変更出来るのはワンテンの最も優れた部分となっています。

ちかみやの厳寒期攻略 ジャークベイトのすすめ 最後に

ジャークベイトで捉えた厳寒期の1本。厳しい状況下での釣果は値千金の価値があります。

厳寒期の釣果は、圧倒的な経験値から導き出したほんの少しのチャンスをつかみ取れるかどうかにかかってきます。私自身、どうしても仲間を出し抜きたくてフィールドに通い詰め、フィールドの特性や経験則、インスピレーションを駆使して編み出した今回のジャークベイト論は、実際に多くの実績を作り上げてくれました。最近ではギミック満載のビッグベイトやリアルなソフトベイトが席巻するバスフィッシングシーンですが、昔から王道とされたハードベイトや釣り方は決して廃れることはありません。水温が急激に下がり始める年末から桜が満開になる時期まで猛威を振るジャークベイトの爆発力。厳寒期だからこそ手に出来る最高の1本との出会いを、ぜひ皆さんも体験してみてください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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