スーパースレッジを超えた!?キレのあるアクションと使いやすさ!
オリジナルとは似て非なる個性を持ったもう一つの実力派ジャークベイト!!
期待しているルアーほど、直ぐにロストするちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。そのルアーが持つ特徴的なルアーの構造と形状、実際に使用した感想と独自の解釈でルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーを解説しています。今回は、名作として知られるジャークベイト、スーパースレッジのリメイク版、イマカツのジレンマ60をインプレションしていきます。
Contents
ジレンマ60のスペック
Length : 60mm
Weight : 5.3g
サスペンド
Hook :#10×2
ジレンマ60の構造と外見の特徴
ジレンマ60の外見や内部構造などから、このルアーが持つ本来のポテンシャルを解き明かしてみましょう。「究極のジャークベイト」といわれたスーパースレッジを超えるために作られたジレンマ60には、スレッジとは違った作り込みがされています。
リップの形状


ジレンマ60のリップ形状はスーパースレッジと同じく、”リーフ型”を採用しています。中心部分は幅広で水を掴みやすく、付け根部分は細くなっていて水が抜けやすくなっています。特徴的なのはリップの付け根下部に”キールホール”と呼ばれる水を通す穴が開いており、これによってダイナミックなダート性能と、タダ巻き時の明確な引き感という相反する性能を両立させています。
リップの角度
リップの角度はボディカーブに沿うような角度にデザインされています。ここもスーパースレッジとほぼ同じ設計で、リップで受けた水流が頭(おでこ)からボディ上部に流れる作りになっていて、ボディ全体で水の抵抗を受け、水流をダートアクションに変換します。潜行深度はジレンマ60で約1.0~2.0m、スティープは2.5m前後となっていますが、このルアーもスピニングタックル+細糸フロロの使用が前提のセッティングなので、多少タックルを選ぶ繊細なジャークベイトになっています。
ボディ形状


ジレンマ60にはスレッジで搭載されていたC・B・S(カウンター・バランス・システム)をさらに進化させたT・CBS(トランスファー・カウンターバランスシステム)が搭載されています。さらにソフトタングステンを使用した重心移動システムを採用した事により、スーパースレッジではネックとなっていたキャスタビリティー性能を大幅に向上させています。
ジレンマ60の特徴と長所
ここではジレンマ60が持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
キレのあるアクションを生み出す驚異的なダート性能
ジレンマ60はオリジナルであるスーパースレッジと同じく、キレのあるイレギュラーダートと、同方向へ最大3回跳ばすことのできる3段ワープスライドが有名です。スラックラインを十分出して、ティップだけの小さな振り幅で軽く3~4回連続トゥイッチするだけで、バスがルアーを一瞬見失い、慌ててしまうようなダートアクションを簡単に発生させることができます。
シェイキングにもレスポンス良く反応するボディバランス
ジレンマ60のシークレットテクニックとして知られているテクニックの一つにシェイキングシャッドがあります。ジグヘッドの中層スイミング(通称ミドスト)に近いイメージでアクションさせると、ボディがロールを伴ってキラキラと明滅します。このテクニックの優れているところは、ハードルアーのアピール力である程度広いエリアをカバーできる力を持ちながら、超低温期のバスを寄せて浮かせることが出来るデッドスロースピードを両立しているところ。ここに大きなアドバンテージがあります。
出典:イマカツ様
タフコンデションにも強い小型ボディ
90㎜以上のサイズが主流のジャークベイトにとって、60㎜というボディサイズは使えるシチュエーションも多く、様々な状況でかなり有効になるボディサイズです。小さいシルエットというのはタフコンデションにとても強く、食性とリアクションの両方でアピールする事が可能なので、バスのサイズを問わず反応させてしまう高い実釣性能があります。
ジレンマ60の感想と今回のまとめ
ジレンマというルアーネームは、名作ジャークベイトであるスーパースレッジを超える性能を持ったジャークベイトを作りたいけど、あまりにもスーパースレッジの完成度が高すぎて超える事が出来無いという”ジレンマ”からこの名が付けられたそうです。後発にもかかわらず、先代の廉価版では誰も手に取ってくれないですからね。
ジレンマ60は重心移動システムを搭載している分使い勝手が良く、ストレスを感じ難いですが、固定重心のスーパースレッジと比べるとアクションレスポンスやダートの幅とキレが少々おとなしく感じます。簡単に言葉で表現するならば、兎にも角にもダート性能に磨きをかけた方がスーパースレッジ、高いダート性能の他に使いやすさと、シェイクやただ巻きなどのアクションに対応できる器用さを持たせ、様々な使い方が可能としている方がジレンマ60といった感じです。
ジレンマ60とスーパースレッジは一見すると同じようでも中身は違い、甲乙つけがたい性能を持っています。しっかりとお互いの得意なシチュエーションを見極め、ちゃんと使い分けてあげたいですね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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ジレンマ60のような小型のジャークベイトにはジャークベイトタックルか、巻物特化型のベイトフィネスタックルがマッチします。
それぞれのおすすめタックルセッティングはこちら!!

