クラストップの安定感と使いやすさ!
サーチベイトとしての完成度が極めて高い高性能クランキンシャッド!!
本格的なシーズンインを前に現在使用しているタックルを入れ替えようか考え中のちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。そのルアーが持つ特徴的な構造や形状、実際に使用した感想と、独自の解釈でルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーをインプレションしています。今回はエバーグリーンのファクトブランドがリリースする高性能シャッド、グランサーチャーをインプレションしていきます。
Contents
グランサーチャーのスペック
Length : 65.0㎜
Weight : 8.0g
フローティング
Hook :#8×2
カラー12色
グランサーチャーの構造と外見の特徴
ここではグランサーチャーの外見や内部構造などから、このルアーが持つ本来のポテンシャルをひも解いてみましょう。奇をてらわず、クランキンシャッドとしての性能に磨きをかけたそのディテールは、基本に実直ながら高い完成度を持っています。
リップの形状
出典:エバーグリーン様
グランサーチャーのリップ形状は、先端の細くなったリーフ型の形状をしています。この形状のリップは、ルアーの動き出し自体は早いものの、掴んだ水をリップの両サイドから逃がしてしまうため引き抵抗は軽くしつつも、アクションはロールを前面に押し出したピッチの早いものになっています。リップ先端でボトムにコンタクトすることで、小さくヒラを打ちながら障害物をかわし、ボディの割に長めに設計されたリップは根掛かりを最小限にとどめる効果があります。
リップの角度

リップの角度はボディカーブに対して、その延長にくるような角度にデザインされています。水平なリップ角は、ロールアクションが強くなり、リップで受けた水流が頭(おでこ)からボディ背部に水を流がす作りになっていて、上面からの水の抵抗でスイム姿勢を保つ工夫がされています。潜行深度は1.8~2.2mとややディープレンジよりの設定で、ファーストブレイクを効率良く探ることができる仕様になっています。
ボディ形状
グランサーチャーのボディは、体高を抑えたシャッドシェイプながらしっかりと浮力を確保してあり、クランキンシャッドとしての性能を引き出してあります。太めのテールデザインは重心移動のウエイトができるだけ後方にまで動くことで飛距離がアップするだけでなく、アクションをよりハイピッチでキレのあるモノにしてくれます。

テール部分をバッサリ切り落としてアクションレスポンスを向上させる手法は、ロアーズのクランクベイトなどに良く見られる方法です。
グランサーチャーの特徴と長所
ここではグランサーチャーが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
超ハイピッチでバランスの良いスイムアクション
グランサーチャーは非常にハイピッチでアピール力のバランスが良いスイムアクションを持っています。サーチと喰わせの同時進行を実現したクランキングシャッドと言わるそのアクションは、強すぎず弱すぎない程良いアピール力でバスを引き付け、引き付けたバスをそのままバイトまで持ち込ませる絶妙なアピール力になっています。
超スロー~超ファストリトリーブまで対応するボディバランス
クランキンシャッドとしてただ巻きでの性能に磨きをかけ、非常に高いボディバランスを持つグランサーチャーは、幅広いリトリーブスピードに対応する事が出来ます。一つのルアーで様々なリトリーブスピードをカバーできるメリットは想像以上に大きく、バスの状況やコンデションに簡単に合わせる事が可能で、当日のフィールド状況を把握するのにとても役立ちます。
通常のベイトタックルでも扱える使いやすさ
実質重量8gで通常の規格よりもひと回り大きいマグネット式の重心移動システムを持つグランサーチャーは小さいシルエットながらも通常のベイトタックルで扱えるスペックに仕上がっています。シャッドというカテゴリーのルアーはタックルセッティングにシビアで、そのルアーが持つ本来の能力をストレスフリーで引き出そうとすると、どうしても専用のタックルが必要になりましたが、通常のタックルで対応する事が出来ればロッドの携帯本数も減ってオカッパリには非常に大きなメリットとなります。
グランサーチャーの感想と今回のまとめ
グランサーチャーはストラクチャーに強い一面もありますが、基本的にはオープンウォーターを幅広く探り、バイトを拾っていくサーチベイトとしての使い方が理想的です。
非常にハイピッチなスイムアクションは離れたポジションのバスにも効率良くアピール可能で、シャッドらしい小型のシルエットは高いバイト誘発率を持っています。この特性は名作と呼ばれるフラットサイドクランクと共通する部分でもあり、基本をしっかり抑えた作りは高い実釣性能を誇ります。
全体のトータルバランスとシャッドとしての基本性能が極めて高く、非の打ちどころの無い様な完成度の高さを見せるグランサーチャーですが、強いて言うならば設定されている潜行レンジがオカッパリ基準から考えると少し深く、全体水深の浅い野池や遠浅のフィールドではボトムを叩き過ぎてしまい本来の性能を発揮出来ないかもしれません。このルアーは何もない中層をただ巻きして真価を発揮するタイプのルアーです。
投入するフィールドのシチュエーションによって、他のシャッドやルアーと上手に使い分ける事が出来れば、グランサーチャーはその高い実釣性能と完成度を私達の目の前で存分に発揮してくれる事でしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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