小さなボディに詰め込んだ高い潜行能力とスナッグレス性能!
シビアなボディバランスと引き換えにボトム攻略に特化した性能を持つクランキンシャッド!!
釣りのスタイルは一言でいうと脳筋のちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。そのルアーが持つ特徴的な構造や形状、実際に使用した感想と、独自の解釈でルアーの特徴をひも解き、超個人的な目線でルアーをインプレションしています。今回は人気ルアーメーカーのO.S.Pが手掛けた初のシャッドプラグ、ダンク48をインプレッションしていきます!
Contents
O.S.P ダンク48のスペック
Length : 48.0㎜
Weight : 5.0g
サスペンド
Hook : #10×2
カラー14色
O.S.P ダンク48の構造と外見の特徴
ここではダンク48の外見や内部構造などから、このルアーが持つ本来のポテンシャルをひも解いてみましょう。ボトム攻略に特化したダンク48の構造は様々な特徴があり、とても理にかなった作りになっています。
リップの形状
ボディレングスに対してかなり長めのリップは、フックをストラクチャーから守り高い障害物回避能力と潜行能力を持っています。しっかりと水を掴みながらも、掴んだ水を左右へどんどん逃がすためアクションは少しタイトな設定になっています。リップの先端がラウンド型なのでストラクチャーにタッチしてもヒラを打ちにくく、沈み物をなめるようにトレースする事ができます。
リップの角度
リップの角度はボディに対してほぼ水平で、まるで背中のカーブの延長のような角度にデザインされています。正面で受けた水を背中まで流し、ボディ全体で水の抵抗を受けることでシャッドらしいタイトなアクションはそのまま、クラストップの高い潜行能力を持たせる事に成功しています。水平なリップ角はボトムノック時にもほどよくボトムに当たるのでルアーがバランスを崩しにくく、バイトチャンスを逃しません。
また、このルアーの特徴でもある潜行性能は4℔ラインで4mを誇り、シャッドとしてはトップの潜行能力となっています。他のシャッドと比べてもひと回り小さいボディシルエットはとてもフィネスで、今まで攻める事の出来なかったディープレンジをフィネスなハードベイトで攻める事の”強さ”を体感できるシャッドとなっています。
ボディ形状
クランキンシャッドらしく、少しファットなボディシェイプは側面がフラットになっていて障害物回避能力と適度なアピール力を上手に両立させています。大型のウエイトボールを搭載し、小さなボディを目一杯使った重心移動システムは非常に精度が高く優秀で、キャスタビリティー性能の大幅な向上に一役買っています。
O.S.P ダンク48の特徴と長所
ここではダンク48が持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになり、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
ロングリップが作り出す根掛かり知らずなスナッグレス性能
特徴的なロングリップが作り出す高いスナッグレス性能は様々なストラクチャーに対して非常に強く、沈み物を強気に攻める事が出来ます。ボトム攻略に特化した形状のリップは障害物にタッチしてもヒラを打たず、なめるようにトレースする事が可能。シャッドが多用されるハイプレッシャー下やタフコンディション時の少ないバイトチャンスを最大限に広げることが出来ます。
4mボトムにタッチできる驚異的な潜行能力
このルアー最大の特徴であるクラストップの潜行性能は、ライトリグですらも反応しないセレクティブなディープレンジのバスを攻略できる唯一の性能となります。小型のボディで4mレンジを攻められるメリットというのはとても大きく、セレクティブになりやすいハイプレッシャー時やタフコンディション下では小さいシルエットでもしっかりとしたアピール力を持つこのシャッドの特性がとても効果的で、バスのレンジが下がれば下がるほどダンクでしか釣れない場面が増えてきます。特に急な冷え込みなどでバスがボトムに張り付いてしまう様な状況ではこのルアーでしか反応しない場合も数多くあり、バスを引き付けるハードベイトならではのアピール力と小さなシルエットが持つ食わせの力、バスの潜むレンジまで到達できる潜行能力はタフコンディション時の最終兵器となるでしょう。
小さなシルエットが生み出す高いバイト誘発力
小さなボディとタイトなアクションでハイプレッシャーやタフコンディションに強いとされるシャッド。その中でもひと際コンパクトなシルエットを持つダンクは、小さいながらもしっかりとしたアピール力があり、高いバイト誘発力を持っています。適度なアピール力で気づかせて小さいシルエットでバイトに持ち込む。そんな図式がしっくりくるダンクは使う季節やシチュエーション、状況に左右される事が少なく、常に安定した釣果を残す事が出来ます。
O.S.P ダンク48の感想と今回のまとめ
ダンクがリリースされた当時、ディープレンジをしっかり攻められるシャッドというのは他になく、このルアーが持つ高い潜行能力やスナッグレス性能は非常に効果的だった事を今でもおぼえています。潜行能力とスナッグレス性能が高いかわりにラインアイが直ぐにズレてしまうので、こまめなトゥルーチューンが必要になりますが、4mのレンジを小型ハードベイトで攻められるメリットは非常に大きく、それこそライトリグを投入するよりもずっと効率的で良く釣れました。
オカッパリではなかなかその潜行能力を発揮する機会はありませんが、今でもその実力は健在で、このシャッドよりも潜行能力の高いシャッドはリリースされていません。今主流の早巻きシャッドとは違い、スローリトリーブが基本となるスペックなので浅いレンジも攻められます。急深なリザーバーはもとより、リップラップやゴロタなどにも非常に強いのでそのようなポイントを得意としているアングラーさんは一度使ってみることをおすすめします。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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