小さいボディで飛ぶ!チドる!
タイトなアクション設定でタフコンデションを制するタイニークランク!
クランクベイトは使うよりも収集が趣味になっているちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回はメガバスのリリースするロングセラータイニークランク、 SR-X&MR‐Xグリフォンの特徴と性能について解説していきます。
Contents
SR-X & MR‐Xグリフォンのスペック
Length : 43.0㎜
Weight : 7.0g
フローティング
Hook : #8×2
カラー :21色
使いやすさ
実釣性能
おすすめ度
SR-X & MR‐Xグリフォンの構造と外見の特徴
ここでは SR-X & MR‐Xグリフォンの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。
リップの形状
SR-X & MR‐Xグリフォンのリップ形状は、まるで矢印のような独特の形状をしています。
ラウンドリップに近い特性を持つリップは先端側が太く、物理的なスナッグレス性能を高める働きをします。ボディに向かって細くなるリップは水を逃がしやすく、ハイピッチながら少しおとなしめなウォブル主体ににロールが交じるアクションセッティングになっています。
また、独特な形状のリップは限界値がハッキリしており、一定のリトリーブスピードを超えるとバランスを崩してチドリやすくなります。バイトトリガーとして非常に優秀なチドリアクションは独特なリップ形状があってこそ。SR-X & MR‐Xグリフォンが釣れるクランクとして知れ渡っているのもこのチドリアクションのおかげです。
リップの角度
出典:メガバス様
SR-X & MR‐Xグリフォンのリップ角度は、水平気味なリップ角となっています。受けた水を逃がしやすいリップ角度とリップ中央よりややボディに近い位置のラインアイは軽い巻き心地を実現。クランクというよりもシャッドに近いハイピッチでライブリーなアクションはプレッシャーの高い小規模なフィールドや野池などの閉鎖的なエリアと相性が良く、抜群の性能を発揮します。
潜行レンジはSR-Xグリフォンで約1.3m、MR-Xグリフォンで約2.5mの設定。ボディが小さい分、使うラインの影響を受けやすく、太めのラインでは潜行レンジが変わってしまいます。十分な潜行能力を引き出すにはフロロラインで12LB位の太さが使いやすいでしょう。
ボディ形状
出典:メガバス様
タイニークランクながらもボリュームのあるファットボディで、高い浮力と使いやすさ確保したSR-Xグリフォンはコンパクトながらもベイトタックルで十分な飛距離とアキュラシーを実現しています。
ボディ内部には小さなボディでも高いアピールカを確保するためのスチールラトルを搭載。独特のウエイト配置は障害物やボトムに接触した際に起こる「ピンボールアクション」を発生。脱起動・エスケープアクションからの素早い復帰は、優秀なボディバランスを持つSR-X & MR‐Xグリフォンだけのものと言えるでしょう。
SR-X & MR‐Xグリフォンの特徴と長所
ここではSR-X & MR‐Xグリフォンが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。
バイト誘発力の高いタイトなアクションと必殺のチドリアクション
クランクベイトとしてはハイピッチながらタイトなアクションのSR-X & MR‐Xグリフォンはフィールドや状況に左右されず、プレッシャーの高いシチュエーションでも常に安定した実釣性能を発揮します。昨今のフィールド事情を考えればどこのフィールドでもプレッシャーは高く、SR-X & MR‐Xグリフォンの持つ基本特性は強力な武器となるでしょう。
また、一定のリトリーブスピードを超えると定期的に発生するチドリアクションも非常に魅力的。ただ巻いてくるだけでバスを引き付け、オートマチックにバイトに持ち込む特性はSこのクランクが釣れるクランクベイトとして人気を集める最大の要因となっています。
小さなボディでタフコンデションに強い!
コンパクトなシルエットでタフコンデションやプレッシャーにとても強いSR-Xグリフォンは、フィールドのコンディションに左右されにくく、常に安定した実釣性能を発揮します。
特に野池や流入河川など小規模なフィールドではタイトなアクションと小さなボディが非常に効果的。プレッシャーのかかりやすいこのような閉鎖的ポイントにおいて、先行者が叩き切ったスポットからでもバスを引き出せるスペックは、このクランクンならではの強みと言えるでしょう。
圧倒的なロングキャスト性能!
タイニークランクの最大の弱点といえば、「ロングキャストが難しい」という部分になります。小さなボディでは複雑な内部構造を必要とする重心移動システムの搭載も難しく、ストレスのないキャスタビリティーを確保するにはルアー自体の基本設計がとても重要となります。
そんな制約の多い小型クランクの中でもSR-X & MR‐Xグリフォンは旧モデルよりも容量を30%アップさせ全体的なボディデザインを見直し。浮力が上がった分、大きなメインウエイトを背負えるようになったボディはクラストップのキャスタビリティーと使いやすさでアングラーを強力にサポートしてくれます。
SR-X & MR‐Xグリフォンの感想とまとめ
依然として一部のコアアングラーに高い人気を誇る旧モデルのSR-Xグリフォン。現行モデルよりもピーキーなアクション特性は今でも現役です。
コンパクトなシルエッとナチュラルなアクションでタフコンデションに強く、投げて巻くだけでオートマチックにバスを連れてくるSR-X & MR‐Xグリフォンはプレッシャーのかかりやすい小規模なフィールドや小場所で真価を発揮するタイプのクランクベイトです。
逆に広いエリアをスピーディーにチェックしたい場合や広範囲からバスを引き寄せて釣るような使い方は不向き。アピール力よりも食わせに特化した特性は「そこにいるバス」を確実に仕留めるためのモノです。
スナッグレス性能は決して高い方ではありませんが、ゴロタやリップラップ程度であればストレスフリーで攻略可能。持ち前の「ピンボールアクション」とチドリアクションはこのクランク最大の特徴で、リアクション効果も期待できます。
もう一つの大きな特徴といえば圧倒的な使いやすさとロングキャスト性能。
この手の小型クランクとしては別格の性能で、使い手を選ばない性格は非常に好感が持てます。
総合的に見れば「誰が使ってもオートマチックに釣れるクランク」というイメージで、クランクベイトで釣ってみたいアングラーさんにはうってつけのスペックとなっています。
非常に素直な特性と総合性能、軽い巻き心地は私のような「スレた」アングラーには面白みに欠ける部分があるかもしれませんが、「人気のがあるのは優秀なルアーである何よりの証明。」SR-X & MR‐Xグリフォンはそれを裏付けてくれるルアーの一つと言えるでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
※詳細なカラーラインナップや価格は上記のAmazon、楽天のリンクからご確認ください。
クランクベイトの性能をフルに引き出せるおすすめタックルセッティングはこちら!!


