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DOG-X スピードスライドとクイックウォーカーの具体的な違いと使い分けは?

SPEED SLIDEとQUICK WALKER 両モデルの違い

DOG-X SPEED SLIDEモデル

出典:メガバス様

ここではメガバスの2代目DOG-XのラインナップであるSPEED SLIDE【スピードスライド】とQUICK WALKER【クイックウォーカー】の違いや具体的な使い分けについて解説していきます。

初心者の方でも非常に使いやすいと評判のこの両モデルは兄弟機としてラインナップされていて、パッと見ではほとんど差がないように見えますが、内部構造や重量バランスが異なり全く別物と言えるペンシルベイトに仕上がっています。そこで今回はより両モデルを効果的に使い分ける事が出来る様に、この2つを比較して大きく異なる部分を3つご紹介いたします。両モデルの違いを知り、状況の応じて正しく使い分ける事が出来ればさらに実践的なトップウォーターゲームを展開出来るようになりますよ。

先生
先生
SPEED SLIDEとQUICK WALKERは似ているようで全く違うペンシルベイトです。両モデルの特徴を知っていれば様々なシチュエーションに対応する事が出来ます。

Contents

・浮き姿勢

DOG-X QUICK WALKERモデル

出典:メガバス様

SPEED SLIDEとQUICK WALKER、両モデルで一番違う部分は浮き姿勢になります。
SPEED SLIDEはほぼ水平浮きなので、ワイドで幅の広いスライディングアクションに特化したようなボディデザインと設計です。そのため足が長くワイドなドックウォークを得意としています。

一方QUICK WALKERは約45度の浮き姿勢なのでSPEED SLIDEと比べてタイトでクイックなドックウォークを得意としています。その為少ない移動距離でアクションを完結させる事が出来るのでネチネチと一点で誘い続けたい場合などには非常に有効です。

・内部構造

先ほども触れましたが、ウエイトが同じでも浮き姿勢が違うと言うことは内部構造に違いがあるからです。

出典:メガバス様

お互いにドックウォークアクションをより身近にする「シーソーバランシングシステム(PAT.)」に加え、水に食らいつきスタビリティを高める、「ウォータースルーギル(PAT.)」。そしてレスポンシブな挙動を実現させたハイマウント・ラインアイによる独自のバランシングボディなどを搭載し、基本的な構造やコンセプトは同じですが重量配分はそれぞれで異なった特性を持っています。

簡単に違いを説明するとSPEED SLIDEよりもQUICK WALKERの方が後方に重心が集中しているという大きな違いがあります。この違いは狙ったドックウォークアクションを再現するために必要な浮き姿勢と角度を追求した結果で、このような重量配分になったと思われます。このことによりQUICK WALKERの方がキャスタビリティーが高く、遠投がしやすくなっています。

出典:メガバス様

QUICK WALKERの内部構造、ボディ中心に大型のメインウエイトが一個、後方にカウンターウエイトが二個搭載されているのが見えますね。

・ラトル音

 

両モデルで大きく異なる部分にラトル音があります。

この違いは先ほどの内部構造の違いによる部分もありますが、音だけ聞いている分には、そもそも内蔵されるウエイトの大きさや数に違いがあるように思えます。

SPEED SLIDEはカタカタ・・・といった割と低めの音で、初代DOG-Xに非常に近いラトル音になっています。

それに対してQUICK WALKERはチキチキ・・・といったラトル音です。SPEED SLIDEよりはかなり高いラトル音となっていて、目を閉じて両者のラトル音を聴き比べれば、全く別のルアーにように思えてしまうほど明確な違いがあります。

本来ならば両モデルを分解して調べたい気持ちはやまやまですが、今回使用した実機は両モデルとも借り物のため、分解する事が出来なかったので、機会があれば実際に分解して確かめてみようと思っています。

先生
先生
同じ様な外観のデザインでここまで浮き姿勢やアクション、ラトル音まで違うとなると、内部構造はかなり違っているという事になりますね。それぞれが独自の設計で作られたペンシルベイトと言えるでしょう。

まとめ

 

2代目DOG-Xのカラーラインナップ。メガバスのフィニッシュはどれも魅力的なモノが多いですね。

SPEED SLIDEとQUICK WALKER、両モデルの大きな違いをピックアップして解説するとこの様な違いがありました。

総合的に見るとSPEED SLIDEの方がアクションの質やラトル音の面でアピール力が高いので、広範囲をカバーしたいならSPEED SLIDE、移動距離を抑え、なるべく一点で誘いたいなら、より食わせの特性が強いQUICK WALKERと使い分けると効果的でしょう。

ペンシルベイトを突き詰めて行くと必ず、SPEED SLIDEの様な広範囲カバー型かQUICK WALKERの様なピンスポット特化型、どちらかに行きつきます。

その部分を考えると、この両モデルはそれぞれの役割がハッキリと区別されていて、各々が活躍するシチュエーション応じて最高のパフォーマンスが出るように専用の設計がされている高性能なペンシルベイトを言えます。しっかりとシチュエーションと状況を見極めて使い分けをすれば、最高のポテンシャルを容易に引き出せて楽しいトップウォーターゲームを約束してくれるルアーとなるでしょう。

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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