ニシネルアーワークス　チッパワRBブレード実釣インプレッション！

ハイスペックなシャロークランクにブレードをプラス！！
複合的なアピールでスレバスにスイッチを入れるストライクメーカー！

元トーナメンター兼フィールドテスターのちかみやが、個人的に気になるルアーをテストして、独断と偏見でお送りするルアーインプレッションコーナー。実際に使い込んだ上でそのルアーが持つ特徴や長所などを超個人的な目線でインプレションしています。今回は定評のあるハイスペックなシャロークランクにこだわりのブレードを搭載し、複合的なアピールで多角的なアプローチを狙った戦略機、ニシネルアーワークスのチッパワRBブレードにフォーカスし、その特徴と実力、使い方を解説していきます。

Contents

ニシネルアーワークス　チッパワRBブレードのスペック

Length : 62.0㎜
Weight : 16.5ｇ
フローティング
Hook :イチカワフィッシング・カマキリトレブル＃4×2
カラー：9色

使いやすさ
実釣性能
おすすめ度

先生

ブレード搭載のクランクベイト開発には長い歴史を持つニシネルアーワークス。こだわりのブレードセッティングには様々意図が隠されています。

ニシネルアーワークス　チッパワRBブレードの構造と外見の特徴

ここではチッパワRBブレードの主要なコンポーネントや内部構造などから、このルアーが持つ特徴や本来のポテンシャルをひも解いて行きます。

先生

基本的には前回紹介のベース機であるチッパワRBと同一となっていますが、ボディのウエイトやアクションセッティングは微調整されています。

リップの形状

本家「チッパワRB」と同等のリップセッティングとなるチッパワRBブレードには、オリジナルモデルと同じくサーキットボード素材のラウンドリップが搭載されています。一般的なラウンドリップよりも少しワイドで真円に近く付け根部分まで幅を持たせた独特なリップ形状は非常にスナッグレス性が高いので、ちょっとしたストラクチャーであればほとんどオートマチックに障害物を回避出来るほどの優秀なスナッグレス性能を発揮。また、薄く硬い素材のリップは受けた水の抵抗を動力に変換させやすく、まるでウッド製クランクのようなハイピッチアクションは短い距離で効果的なアピールが必要なカバー周りはもちろん、オープンウォーターの中層クランキングでも優秀な実釣性能を垣間見せてくれます。

リップの角度

フロロ16lbで約1.5ｍダイビング性能を有しているチッパワRBブレードのリップ角度は、オリジナルモデルと同様となるオーソドックスな角度。空気抵抗を考慮したリップ角はキャスタビリティー性能とアクション、そして優秀なスナッグレス性能をバランス良く持ち合わせています。ワイドながらも必要最低限のサイズに留められたラウンドリップはキャストを時の抵抗も少なく、シャロークランクとしては王道のノーズアイと組み合わせる事で効率良く水を受けてハイピッチなアクションを発揮します。

ボディ形状

チッパワRBブレード一番の特徴と言えばベリーセクションにセットされたブレードと言えるでしょう。オリジナルモデルと同じくフラット面を有しながらもキャスタビリティー性能や巻き心地にこだわったファットフラットサイドボディにブレードによるフラッシングとボディ接触時のカシャカシャというサウンドは、他のクランクには無いチッパワRBブレード独自の個性。ウエイトの位置を調整し、オリジナルモデルよりもやや水平に近いボディバランスとした専用のセッティングはアクション自体もワイドとなっており、状況によってオリジナルモデルと使い分ける事でさらにその実力を発揮してくれます。

ニシネルアーワークスのブレード付きクランクの原点と言えばこのブレードクランクM5R。ブレードによるフラッシングと接触音、そして不規則に蛇行するチドリアクションは今でも多くのアングラーから絶大な信頼を勝ち取っています。ブレードを搭載する事で誰でもかんたんにチドリアクションをを引き出せるセッティングは、後のブレード付きクランクとチドリアクションブームの火付け役としてあまりにも有名な存在です。

ニシネルアーワークス　チッパワRBブレードの特徴と長所

チッパワRBブレードにはオリジナルモデルには無いミドルダイバーモデルもリリースされています。

ここではチッパワRBブレードが持つ特徴を3つご紹介します。
それぞれのルアーが持つ特徴や長所、強み理解していれば、状況に応じて正確にルアーを使い分けられるようになるので、より多くのバスに出会えるチャンスが広がります。

優秀なアクションとブレードが生み出す複合的なアピール！！

チッパワRBブレード最大の武器であり、個性と言えばブレードを搭載したことによる複雑なアピール力でしょう。クランクベイトでありながら、まるでスピナーベイトのようなブレードを搭載し、フラッシングとカシャカシャという金属音を発しながらヨタヨタと左右へ蛇行するチドリアクションは、オリジナルと全く異なるクランクベイトに仕上がっています。ブレードを搭載を念頭に置いてリセッティングされたウエイトポジションはオリジナルよりもワイドでハイアピールなアクションを発生させ、いつもより濁っている状況下やオープンウォーターでその実力を発揮。一歩間違えばジャンク扱いされそうなブレード付きセッティングに踏み込む事によって手に入れた独特のアピールとアクションは、通常のハードベイトに反応しないような狡猾なバスに口を使わせる力を持っています。

オリジナル譲りの使いやすさ！

使いやすさに注力したオリジナルモデルと同様に、チッパワRBブレードも使いやすさを最優先に作られています。投げやすいウエイト設定はもちろん、強くもなく弱くもない巻き抵抗で、一日中投げ続けることの出来るような「使いやすさ」は、ルアーとしての高い実釣性能はもちろん、シャロークランクに必要とされるキャスタビリティーやトラブルの少なさ、スナッグレス性能と言った基本性能をトップクラスで持ち合わせ、長時間の使用でもストレスを感じる事のほとんどない徹底した作り込みで「続ける事で釣果に結び付ける事の出来る」稀有なクランクとなっています。

根掛かり知らずのスナッグレス性能！！

シャロークランクとして優秀な性能を有するチッパワRBと同様のワイドなラウンドリップとハイフロート設計のボディを持つチッパワRBブレードもまた、オリジナルと同じく優秀なスナッグレス性能を持ち、ボトムに点在するゴロタやリップラップなどのハードボトムはもちろん、スタンプやレイダウンなど、あらゆるシャローカバーに対し高いスナッグレス性能を発揮します。通常のクランクベイトと比べてもややワイドな設計のリップ形状は、ただ巻いているだけでもオートマチックに障害物を回避出来るほどのスナッグレス性能を持っているので、思わずキャストを考えてしてしまうようなストラクチャー周りでも大胆に攻め込む事が可能となっています。

先生

ベーシックなクランクベイトを目指し、「素うどん」と表現されるオリジナルモデルに対してブレードを搭載し、これでもか！と言えるほどの個性を詰め込んだチッパワRBブレード。他のクランクには無い複雑なアピールは唯一無二の存在と言えます。

ニシネルアーワークス　チッパワRBブレードの感想と使い方まとめ

出典：ニシネルアーワークス様

ニシネルアーワークスがリリースするブレード付きシャロークランクと言えばこちらのファットブル４が有名。現在でも多くのファンを抱え、品薄状態の続くハードベイトの代表格ですが、チッパワRBブレードの実機を初めて目にした時、思わずイメージが重なってしまったのは私だけでしょうか？

ニシネルアーワークスのハードベイトと言えば、最近リリースされたアビノーをはじめ、デンプシーテールやデカビーツァなどブレード付きのルアーが多い事で有名ですが、明確なコンセプトを掲げ、実釣最優先で作り上げられた仕上がりは、他メーカーがリリースするブレード付きハードベイトと決定的な違いを感じます。ただブレードをプラスしただけでは無く、ベースルアーの基本性能を尊重しながらも最良のセッティングで搭載されたブレードは互いに無い要素をカバーしながらも各々のメリットを上手に引き出しており、様々な要素を取り入れたその作りはニシネルアーワークスの手掛けたブレード付きルアーならでは。実際に使い込んで見ても「これはブレード付きクランクでしか釣れない魚だな。」と感じる事も想像以上に多く、その効果はイメージしている以上に絶大です。本物のブレード付きハードベイトの威力を最も身近に体感させてくれるチッパワRBブレードをぜひ皆さんも手に取ってみて下さい。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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