ラバージグのボリュームと大きめなトレーラーで高いアピール力を持つスイムジグは春から秋口にかけ大型のバスに非常に効果的なリグです。琵琶湖などのウィードレイクの他、霞水系のパラアシやベジテーションに強いその特性は使うシチュエーションを選ばずどんなフィールドでも優秀な実釣性能を発揮しますが、最近ではその性能を認められ大手メーカーはもとより、様々なローカルブランドやガレージメーカーからもリリースされているので本当に高性能なスイムジグを探し出すには時間と労力を必要とします。
本来であれば、一つ一つスイムジグを使い込み、皆さん自身で自分のスタイルに合うスイムジグを見つけるのが一番ですが、現実ではそうもいきません。
そこで今回は私や仲間たちが長時間使い込んできた数々のスイムジグの中でも本当に高性能で自信を持っておすすめ出来る製品を5つとその実力を引き出すトレーラー、使い方をご紹介します。これからスイムジグを使い込み、ビッグバスを攻略する皆さんの参考にして頂ければと思います。
Contents
おすすめスイムジグ5選
ここでは、私や仲間達が実際に長期間使い込み、数々の実績と釣果を残した実釣性能抜群のスイムジグを5つご紹介します。非常にバランスが良くて使いやすく、ただ巻くだけでデカバスを引きつけるその特性はスイムジグにこれから挑戦してみようと思っている初心者の方にもとてもおすすめですよ。
おすすめその1 O.S.P SLIPPER(スリッパー)
スイムジグとしては後発の部類に入るO.S.PのSLIPPER(スリッパー)はどんなフィールドでも使いやすいボリュームで、シャローのあらゆるカバーで根掛かりを気にすることなく巻けることをコンセプトにした対シャローカバー用の究極のスイムジグになっています。徹底的にストレスフリーな使いやすさを求めて設計されたスリッパーはスイムジグに必要な全性能を高次元で満たし、その信頼感はスイムジグの釣りで絶対的なアドバンテージとなります。
おすすめその2 BOREAS モザイクジグ
ボレアスのモザイクジグはスピナーベイトをリトリーブするイメージで障害物の中をスイミングできるジグヘッド形状で、個性的なラインアイ(アームアイ)によって、低重心性と障害物回避能力を両立させたスイミング用のラバージグです。高いスナッグレス性能を誇る独自アームはロングキャストにおいても安定したフッキング率を保ち、超スローリトリーブでもしっかりとした引き抵抗が生まれ、スイミングバランスを安定させることができます。
おすすめその3 HIDEUP スライドスコーンジグ
太軸の4/0フックにウィードカードも強めに設定されたHIDEUPのスライドスコーンジグはウィードエリアやカバー狙いのパワーフィッシングなどにも広範囲に対応し、スコーンでの使用を前提にした設計は多くの実績を誇ります。グラム数・Fマーク表示のタングステンヘッドやノガレス特注のフッ素コーティング4/0ストロングフック、強い水押しを発生させる四角断面ラバーなど豪華装備を搭載しながらも、コストパフォーマンスの高い設定はユーザーの強い味方です。
おすすめその4 レイサム グリムスイマー
琵琶湖発信のローカルメーカーであるレイサムのグリムスイマーは独特のヘッド形状で非常に浮き上がりやすい性質を持ち、レンジキープやコントロールがしやすい設定になっています。どちらかというとエキスパートが多用するようなスペックのスイムジグと言えますが、極めて優秀な性能はアングラーのスキルを問わず初心者が使用してもたくさんのバスを連れてきてくれます。
おすすめその5 DRT スーパーシャトル
様々な工夫とギミックで作られているDRTのスーパーシャトルはヘッド部分に鉛よりも軽い特殊な金属を使用し、浮き上がりやすく設計されたヘッド形状はスロースピードでのレンジキープ力が高い特性があります。独自のカップ形状が作り出す水押しは通常のスイムジグより引き抵抗が重く、ジグ本来の動きや挙動を掴みやすいばかりか大型バスの本能を刺激してバイトに持ち込むことのできる実釣性能を持っています。
おすすめスイムジグトレーラー3選

ここではスイムジグの性能を引き出す優秀なトレーラーワームをご紹介します。スイムジグのトレーラーにはシャッドテールワームが多用されますが、シャッドテールワームにもアピール力の強弱やベストアクションを発生させるリーリングスピードなど様々な違いがあり、それぞれの特徴を理解して使い分ける事がとても大切になります。
おすすめトレーラー その1 O.S.P ドライブシャッド
各方面で高い実績を誇るO.S.Pのドライブシャッドは、シャッドテールワームとしてはややナチュラルなアピール力で使い勝手も良く、ビッグレイクから野池まで使うシチュエーションやフィールドを選ばないので初心者からエキスパートまで幅広いアングラーに信頼されています。オリジナルは4.5inchですが、一番大きい6inchモデルから3.5inchモデルまでリリースされ、バスの状況やベイトサイズに合わせて細かくローテーションすればより効果的です。
おすすめトレーラー その2 ジャッカル アンモナイトシャッド
「アンモちゃん」の愛称で知られるアンモナイトシャッドはスイムジグのトレーラーとしては最も有名で実績の高いシャッドテールワームでしょう。アピール力抜群のアクションで数々のビッグフィッシュと実積を誇るアンモナイトシャッドはボリューム感のあるシルエットと強波動の組み合わせで唯一無二の存在として多くのアングラーに支持されつづけ、特にスイムジグとの相性は抜群のシャッドテールワームとなっています。
おすすめトレーラーその3 ケイテック スイングインパクト ファット
ケイテックのスイングインパクトファットは精巧な作り込みでボディ全体がロールするワイドなスイングアクションとリングボディによるしっかりとした水噛みを持ち、とても高いアピール力と群を抜く集魚力を持っています。ルアー自体の性能にシビアな本場アメリカのトップトーナメントでも”キーテックのスイムベイト”と呼ばれ圧倒的な使用率を誇るその実力はスイムジグのトレーラーとしても優秀な性能を発揮し、絶対的な信頼を勝ち取っています。
スイムジグの性能を引き出す使い方
ここでは他のアングラーと差がつくスイムジグの使い方を解説します。
様々なレンジに対応し、幅広い使い方が出来るスイムジグですが、下記に紹介する使い方を意識して投入すると釣れるバスの数が倍増します。
リトリーブスピードを意識して使う
ヘッド部分のウエイトを変更する事で様々なリトリーブスピードに対応するスイムジグは、巻きスピードを調整するだけでバスからの反応がかわるリグでもあります。高いアピール力でバスが追ってくるけどバイトしない状況では全体のウエイトを上げてリトリーブスピードを早くすると良い結果につながりやすくなります。
水深(レンジ)をイメージして使う
様々なレンジを攻略出来るスイムジグにおいて、リトリーブするレンジというのはとても重要な要素となります。どんなに実釣性能が高いスイムジグでもバスが反応しないようなレンジを通しては意味がありません。スイムジグをキャストする時はバスのいるレンジをイメージしてキャストする事が釣果への近道となります。
ボリュームを調整して使う
スイムジグは、大きなベイトを追っている事の多い初夏から秋口にかけてはとても有効なリグになります。スピナーベイトよりもナチュラルなアピール力で使うシチュエーションを選ばず、大きく水を掴むテールの特性はラバージグのラバーと相まってレンジキープ能力が高くサスペンドバスの中層攻略で高い実績を誇りますが、プレッシャーの高い状況やベイトサイズにセレクティブな状況では持ち味のボリュームとアピール力が邪魔になる場合があります。
そんな時はトレーラーのサイズを変更したり、ラバーのスカートの長さやボリュームを調整する事で対応してみましょう。思っている以上にバスからの反応がかわる事が多々あります。


スイムジグの性能を引き出すロッドやタックルとは?
バーサタイルなタックルでキャストされがちなスイムジグにもその性能を引き出す理想のタックルセッティングがあります。
ここではそんなスイムジグの喜ぶタックルセッティングをご紹介します。スイムジグを使い込み、メインウェポンの一つとして使う予定のアングラーさんには必見の内容となっています。
ロッド
スイムジグはラバージグに大きなシャッドテールワームのセットアップが一般的でリグの総重量は1oz近いモノがほとんどです。使用するラバージグによってはガード付きのモノも多く、ヘビーゲージのフックを硬いバスのアゴに突き刺すにはそれなりのパワーが必要となり、MH以上のロッドが好ましいでしょう。それほどロッドワークを多用するゲームではないのでロッドレングスはロングキャストもかんたんにできる長めのモノがおすすめです。
リール
スイムジグで使用するリールはシマノでいうHG(7.0:1)モデルがベストです。
スイムジグは基本的に巻き抵抗が軽く、リグの状態を掴みにくいルアーですが、小さなウィードやゴミでも拾ってしまうと、ナチュラル感がなくなって釣れなくなってしまいます。そんな時はハイギアリールの“巻き感度”が重要な役割を果たし、いち早くリグの状態を察知して捨てキャストを大幅に減らしてくれますが、最近リリースされているXG(エクストラハイギア)では必要となるラインのたるみが足らなくなるためか、バイトを弾いてしまう現象が一気に増加します。
また、あまりにも早い巻きスピードはスイムジグにとって生命線である巻きスピードの調整を難しいものにしてしまいます。総合的な面で考えるとスイムジグに適したリールは「適度な巻きスピードと感度を持ったベイトリール」となるでしょう。
ライン
スイムジグと相性が良いラインは“太めのナイロンライン”(16~25lb.)か”フロロカーボンライン”(12~16lb.)になります。PEラインでは私の経験上、バイトの弾きが多発してしまうので使用しません。
ナイロンラインはその浮力を活かして浅いレンジをゆっくりトレースしたい時に使用し、フロロカーボンラインはより高い感度が必要になるディープレンジの攻略やロングキャスト時に使用します。
メインでスイムジグを使用するフィールドの状況やシチュエーションに応じてラインを使い分けると良いでしょう。
おすすめのスイムジグとトレーラーの使い方 最後に・・・
出典:HIDEUP様
カラーやボリュームのバランスが絶妙なスイムジグは、それだけで使うシチュエーションを選ばない優秀なサーチベイトに早変わりします。
非常に高いアピール力とボリューム感で大型のバスに効果的なスイムジグは、リトリーブスピードと攻めるレンジの自由度が高く、活躍するシチュエーションや状況に左右されない優秀なサーチベイトとなっています。一見するとただ巻くだけのかんたんなリグと思われがちですが、実際にはとても奥の深い一面をあわせ持ち、使い込みのレベルがそのまま釣果となって帰ってくるジャンルでもあります。
様々なスイムジグを使ってきた中で本当に大切だと感じるのは「優秀なスイムジグに出会う事」です。冒頭部分でもあったようにたくさんのスイムジグがリリースされている今、本当に高性能で信頼できるスイムジグを見つけることがとても重要で、そのようなスイムジグに出会えたのであれば後は信じて巻き倒せば結果はついてきます。
全国各地でビッグバスを仕留め続けるスイムジグの威力。その実力をぜひ皆さんも体験してみてください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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